ようこそお茶の世界へ お茶の時間 #03
今月のお茶 「エッグノックアールグレイ」
寒さが増してるこの頃ですね。冬に必ず登場するエッグノックにアールグレイ紅茶をあわせてみたらどうでしょう。ベルガモットの柑橘系オイルで香り付けされたその紅茶なら、スパイスの風味とほどよく調和しそう。
鍋にミルク、溶いた卵、ナツメグ、シナモン、クローブ、そしてアールグレイ紅茶をいれゆっくり温め、煮立つ直前に火を止める。ブラウンシュガーを加えてから注ぐ前に、私はカップにあらかじめラム酒、もしくはウイスキーを入れておく。体が温まる真冬にぴったりの一杯を飲みながら、まだ少し先の春を待とう。
とにかくいろいろな種類のお茶が出回っている昨今。
トロントのスーパーマーケットでも、日本の緑茶が棚に並んでいるのは珍しくないし、多くのメーカーから、様々なフレーバー紅茶も販売されている。中国茶の専門店も結構見かけるし、お茶好きの人には選ぶ楽しみが増えた。五千年近く前に中国で茶樹(チャノキ)が発見され、その後数千年の時を経て、学名カメリアシネンシス(Camellia sinensis)と名付けられたそれが、まさに今私たちが飲んでいるお茶。
現在世界中で約1500種類ものお茶があるとされているけれど、緑茶も紅茶もウーロン茶も、それから白茶にプーアール茶も、実は同じ茶樹。それぞれに緑茶にむく種類、紅茶にむく種類というのもあって、これらのお茶の違いは加工の方法にあり。緑茶は、摘み取ったお茶の葉をすぐに加熱して酵素の働きをとめる<発酵していないお茶>。
これに対し、紅茶は摘み取ったお茶の葉を室内に放置して、葉をしぼませた後にもみこんで、<完全に発酵させたお茶>のことをさす。中間の<半発酵させたお茶>はウーロン茶。ちょっと珍しい白茶は、日光に当てるか、室内で放置した後、弱火にかけて乾燥させたもので<少しだけ発酵させたお茶>。プーアール茶のように<カビで発酵させるお茶>もある。
ちなみに、カメリアシネンシスではない麦茶やミント、カモミールなどのハーブのお茶は、お茶であってお茶ではない、茶樹のTeaではなくTisaneという別のファミリーだ。ざっくりではあるけれど、こういう風に、お茶の種類は分かれているのです。
Maya Racine
Tea Association of Canada公認のティーソムリエ。日本、ジャマイカ、フィリピン、スイス、イギリスと人種も文化もまったく異なる国での在住中は、旅行会社と航空会社に勤務。カナダはモントリオール、カルガリーでの生活の後、ついにトロントへ。何か新しいことを始めてみようと、お茶の世界へ飛び込んだ。お茶は楽し。




