ようこそお茶の世界へ お茶の時間 #09
夏。アイスティーにしよっ。
トロントは夏真っ盛り。短い夏を思う存分楽しみたい! と、外に出かける機会が増えますね。一日中歩き回ったあとに乾いた喉を一発で潤してくれるのが、きりっと冷えたアイスティー。日本ではコンビニでも自動販売機でも、様々な種類のアイスティーが簡単に手に入りますが、残念ながらトロントでは、種類もそれほど豊富ではないですし、どこでも買えるって訳にもいきません。それならば、自分好みのアイスティーを自宅で作ってしまいましょう。
お茶を冷やせばいいだけよね。。。はい。それは確かにアイスティーです。しかし熱い紅茶を冷蔵庫にいれて、ゆっくりと冷やしていくと、水の色が茶色く濁ってしまうのです。実際、栄養面等は変わらず、体に害があるわけではないですが、どうも見た目が悪い。これは「クリームダウン」とよばれ、紅茶に含まれるタンニン(渋み成分)とカフェインが結合すると起こる現象です。 見た目にも透明感のある爽やかなアイスティーを作るには、即冷やすのがポイントです。
カクテルシェイカーで見た目よし!なアイスティーを作ろう
(1)カクテルシェイカーに、ティーバッグもしくはティースプーン2杯の紅茶(紙やステンレス性のフィルター等を使用)をいれて、5分程抽出します。この時お湯はシェイカーの1/3程度注ぎます。
(2)お好みで砂糖を加えても。
(3)紅茶を取り出して、シェイカーに氷を沢山いれたらシャカシャカしましょう。
(4)氷を入れたグラスに(3)をゆっくり注いだら、見た目よし! なアイスティーの出来上がり。
今月のお茶 「ルイボスでシュワシュワアイスティーソーダ」
最近巷でじわじわ人気上昇中なのが、お茶を使ったソーダ。ジュースのような感覚で飲めて、お茶のヘルシーさはそのまま。わりとどんな種類のお茶でもソーダにあいます。今回私は、南アフリカ原産のアールグレイ風味のルイボスティーを使用しました。基本はアイスティーを作る要領と同じ。あらかじめグラスに氷を入れておき、その上から濃い目に淹れたルイボスティーをグラス2/3ほど注ぎます。そこへソーダを加えたら、サッパリとしたアイスティーソーダの出来上がり。ミントを添えてより爽快感がでました。

Tea Association of Canada公認のティーソムリエ。日本、ジャマイカ、フィリピン、スイス、イギリスと人種も文化もまったく異なる国での在住中は、旅行会社と航空会社に勤務。カナダはモントリオール、カルガリーでの生活の後、ついにトロントへ。何か新しいことを始めてみようと、お茶の世界へ飛び込んだ。お茶は楽し。