野球コミュニティーJCBLの仲間とスポーツを通じて交流|特集「幸せ時間の過ごし方」
10月3日、日系コミュニティー野球リーグ「Japanese Canadian Baseball League(JCBL)」の決勝戦がハイビューパークで行われ、タイガースがTBC(Taro’s Baseball Club)を1-0で破り、今年のリーグを無敗で優勝する快挙を成し遂げた。
小雨降る中で行われた決勝戦は、両チームのエースによる好投が続き、中盤までチャンスらしいチャンスもない中0-0という均衡した試合が続いた。終盤、ワンチャンスをものにしたタイガースが決勝点を挙げ、見事に接戦を制して勝利した。
JCBLは1967に野球好きの日系人と日本人が中心となってトロントで設立された野球リーグだ。年齢層も幅広く、駐在者やワーキングホリデー、留学生も参加しており、今では長年JCBLでプレーしてきた人のご子息つまり二世なども多くプレーしている。これぞモザイク都市トロントならでは!と言える多様な人種と世代が野球というスポーツを通して1つになっており、世代をまたぐコミュニティーの存在は、新移民が増えているこれからのトロントの日系コミュニティーにとっても貴重であろう。
ーおめでとうございます!今のお気持ちを!
一昨年はコロナ禍で8月からでないと野球ができなったのですが、今年は7月から開催できたのがまず嬉しかったですね。
新しいメンバーや復帰した人もいたりと、20代の若手から50代のベテランまでワイワイと一緒にプレーできて楽しかったです。我々タイガースは、「楽しくやろう」がモットーなチームなのですが、その中でも無敗のまま優勝できたのは感慨深いものがあります。
ー決勝戦は0-0の攻防が続く接戦でした。試合を振り返っていかがでしたか?
対戦相手のTBCは毎年、攻守ともにまとまったチームで今年もRed Divisionの優勝チームでしたので接戦になるだろうとは思っていました。
ピッチャーのSeanさんはスピードだけではなくコントロールも素晴らしいのでかなりやりづらかったです。結果として1対0で勝ったのですが、ワンチャンスをものに出来たのが今年のタイガースの象徴的な試合だったと思います。
ー優勝に貢献したメンバーを挙げるとすると?
今年のチームMVPである、キャッチャーで4番の北村慎吾選手です。 彼の活躍はレギュラーシーズン、プレイオフともに素晴らしかったですね。守備では何度も難しいキャッチャーフライを取って貢献してくれました。またバッティングでも、ホームラン5本と文句なしの大活躍でした。打ってほしいときに打ってくれるチームには欠かせない4番ですね。
そして、タイガースの絶対的エースである小島稜大選手です。スピード、コントロールとともに安定感抜群で、いつも最少失点でゲームを作ってくれる頼りになるピッチャーです。四球も少ないのでリズムが崩れることなく守っているメンバーも安心できました。彼がいなければ負けていた試合もあったので、裏のMVPだと言っても過言ではないです。
ー日系人を中心に多様な人種や幅広い年齢層の人たちが集うJCBL。キャプテンにとって、JCBLは日系コミュニティーでどんな存在ですか?
JCBLは50年以上続く歴史あるリーグです。移民の人たちだけでなくワーキングホリデーや学生さんも参加しています。野球を通じて人脈を広げたり、情報交換の場として、これからも日系コミュニティーに貢献できる存在であれば嬉しいです。