いよいよ今月開催!第3回トロント日本映画祭、上映作品全18本を一挙ご紹介!
過去2回の開催で、すでにトロントの見逃せないイベントとして多くの日本人やトロントニアンの間で評判を呼んでいるトロント日本映画祭が、いよいよ今月、6月12日から27日に開催される。TORJA注目の4作品をピックアップしてご紹介した先月号に続き、今回は今年の上映作品全18本を一挙ご紹介!上映作品は全作品、日本語音声で英語字幕がついているので、家族や友人と一緒に、日本映画の魅力にどっぷりと浸ろう!
チケット情報 Ticket information
JCCCメンバー:$10(5スクリーニングパス $40、10スクリーニングパス $80)
一般:$12(5スクリーニングパス $45、10スクリーニングパス $90)
※5スクリーニングパス(限定150)には38ドル相当、10スクリーニングパス(限定50)には
94ドル相当の資生堂ビューティパッケージ付き。
チケット購入・問い合わせ:ウェブサイト torontojff.comもしくは電話番号【416-441-2345】
※『魔女っこ姉妹のヨヨとネネ』のみ、16歳以下1名につき$5での鑑賞が可能。
注目情報!
「クロージングナイト上映作品『白ゆき姫殺人事件』の中村義洋監督が来加、舞台に登場!」
映画祭最終日の6月27日には、クロージングナイト上映作品『白ゆき姫殺人事件』の中村義洋監督が今映画祭のために来加、登壇してQ&Aセッションを開催する!『アヒルと鴨の今ロッカー』をはじめとした数々の伊坂幸太郎作品を映画化、さらに海堂尊の医療ミステリー『チーム・バチスタの栄光』や『ジェネラル・ルージュの凱旋』といった小説を映画化、これまでにも数々のヒット作を手掛けてきた中村監督に直接質問できるチャンス!上映、Q&Aセッション終了後に行われるクロージングレセプションも見逃せない。
少年H
6月24日 7:00pm 監督:降旗康男 出演:水谷 豊/伊藤 蘭/吉岡竜輝 ほか
妹尾河童の自伝的小説で、上下巻あわせて340万部を突破するベストセラーを、「ホタル」「鉄道員(ぽっぽや)」の降旗康男監督が映画化。太平洋戦争下という時代に翻弄されながらも、勇気や信念を貫いて生きた家族を描き、実生活でも夫婦の水谷豊と伊藤蘭が夫婦役で映画初共演を果たした。昭和初期の神戸。名前のイニシャルから「H(エッチ)」と呼ばれる少年・肇は、リベラルな父とキリスト教信者の母に見守られ、好奇心と正義感の強い少年に成長する。戦争が始まり厳しい軍事統制下で誰もが口をつぐむ中でも、Hはおかしなことには疑問を呈していく。その信仰ゆえに時にスパイ容疑を受けながらも家族は戦争を生き延び、15歳になったHは独り立ちを決意する。2013年度日本アカデミー賞優秀作品賞受賞。
ジャッジ!
6月25日(水) 7:00pm 監督:永井 聡 出演:妻夫木聡/北川景子/リリー・フランキー ほか
世界的な広告祭に審査委員として参加することになった新人広告マンが、自社CMのグランプリ獲得を課せられ、奔走する様を描くコメディー。日本のソフトバンクモバイルの「ホワイト家族」シリーズなど、数々のCMをヒットさせてきた広告プランナーの澤本嘉光が脚本を手掛け、監督はCMディレクター出身の永井聡が担当。華やかな広告業界の裏側を知り尽くした二人が、自虐的ともみえるドタバタ喜劇に仕上げている。主役は妻夫木聡と北川景子という若手実力派の二人、そして随所に顔を見せる個性派俳優陣が、笑い満載のこの作品を更に盛り上げている。全編に張り巡らされた伏線の歯車がクライマックスでかちっと噛み合う快感、これぞまさに喜劇の王道だと言えるだろう。
四十九日のレシピ
6月17日(火) 7:00pm 監督:タナダユキ 出演:永作博美/石橋蓮司/岡田将生 ほか
伊吹有喜のロングセラー小説原作の、母の遺したレシピに導かれて、母の人生を旅する、49日間の感動の物語。東京で夫と義母と暮らしていた百合子は、母・乙美の死を機に実家に帰ることにする。実は百合子の夫・浩之は浮気をしており、相手のお腹の中には子どもがいるというのだ。実家に着くと、父と派手な化粧をした若い娘の姿が。イモと名乗るその娘は、乙美がボランティアをしていた更生施設で彼女に世話になっていたのだという。イモは乙美が作っていた暮らしのレシピカードを差し出して、乙美の望む「四十九日の大宴会」をやろうと言い出す。 実母亡き後の義理の母である乙美の想いに触れ、人として女として、本当の幸せとは何かに気づいていく百合子の変化は、観る者の胸を打つ。
清須会議
6月23日(月)7:00pm 監督:三谷幸喜 出演:役所広司/大泉洋/小日向文世 ほか
数々のヒット作を作り出してきた三谷幸喜が、およそ17年ぶりに書き下ろした小説を自ら映画化した群像喜劇で、三谷初の歴史もの。本能寺の変によって織田信長が亡くなり、筆頭家老の柴田勝家と羽柴秀吉が後見に名乗りを上げた。勝家は信長の三男でしっかり者の信孝、秀吉はうつけものと評判の次男の信雄を、信長亡き後の後継者として指名、勝家は信長の妹・お市、秀吉は信長の弟・三十郎信包を味方にする。そして跡継ぎを決めるための清須会議が開催されることになり、両派の複雑な思惑が交錯していく。日本史上初めて“会議の席上で歴史が動いた”といわれる清洲会議をテーマに、日本映画界を代表する総勢26名の豪華絢爛なキャスト陣で時代を懸命に生きた人々の可笑しくも愛おしい姿を描いていく。
土竜の唄 潜入捜査官 REIJI
6月13日(金) 7:00pm
監督:三池崇史
出演:生田斗真/仲里依紗/山田孝之 ほか
監督・三池崇史×脚本・宮藤官九郎が放つ、極道潜入伝説!!正義感は強いものの警察署きっての問題児の巡査・菊川玲二は、上司からクビと言われてしまう。しかし、内実は関東一の広域暴力団・数寄矢会の会長を逮捕するため、モグラこと潜入捜査官になれという命令だった。偶然にも傘下の阿湖義組若頭・日浦匡也と親交を深めた玲二は、数々の試練に見舞われながら組長に近づいていく。
武士の献立
6月12日(木) 7:30pm(オープニングナイト・レセプション 6:30pm)
監督:朝原雄三
出演::上戸 彩/高良健吾/西田敏行 ほか
江戸時代の加賀藩を舞台に、料理の腕で君主とその家族の食事をまかなう役割を担うことから「包丁侍」と呼ばれた武士の料理人の家に嫁いだ春はその人並み外れた料理の才能と味覚で夫·安信の料理指南を始めるが…。伝統ある“加賀料理”の基礎を築いた加賀藩に実在した料理担当武士·舟木家をモデルに、料理を通して幾多の難局を乗り越えていく妻·春と夫、そして家族との絆を描いた人情劇。
ペコロスの母に会いに行く
6月14日(土) 1:00pm
監督:森崎 東
出演:岩松 了/赤木春恵/原田貴和子 ほか
漫画家・岡野雄一が認知症の母の介護を描いたエッセイコミックを実写化。息子を連れて出身地の長崎に戻ってきた団塊世代のサラリーマン・ゆういちは、ちいさな玉ねぎ「ペコロス」のようなハゲ頭を光らせながら、漫画を描いたり音楽活動をしながら、認知症の母・みつえの面倒を見ていた。苦労した少女時代や夫との生活といった過去へと意識がさかのぼっている母の様子に、ゆういちにある思いが去来する。
愛の渦
6月13日(金) 9:30pm
監督:三浦大輔
出演:池松壮亮/門脇 麦/新井浩文 ほか
(※今作品はR18指定作品ではありませんが、18歳未満の鑑賞には適していない可能性があります)
都会のマンションの一室に乱交パーティのために集まった8人の男女。彼らの目的はセックス。ハダカの男女が繰り広げる赤裸々な一夜を描いた超問題作!第50回岸田國士戯曲賞を受賞した伝説の舞台を、演劇ユニット「ポツドール」主宰の三浦大輔が原作、脚本、監督の3役で映画化。フリーター、女子大生、サラリーマン、OLなど、ごく普通の人々が六本木の一室に集まって明かす、欲望渦巻く一晩はいったいどこへ向かうのか?
小さいおうち
6月14日(土) 6:00pm
監督:山田洋次
出演:松たか子/倍賞千恵子/吉岡秀隆 ほか
山田洋次監督が、直木賞を受賞した原作者の中島京子に自ら交渉し映画化した作品。昭和11年。タキは、平井家の三人が暮らす赤い三角屋根の小さいおうちで女中として働きはじめる。ある日、板倉という青年が家族の前に現れ、奥様の心が板倉に傾いていくのをタキは複雑な思いで見つめ続ける。晩年にタキが綴った自叙伝に隠された秘密がタキの甥によって明かされていく。
黒執事
6月14日(土) 3:30pm
監督:大谷健太郎/さとうけいいち
出演:水嶋ヒロ/剛力彩芽/優香 ほか
漫画、アニメなどで絶大な人気を誇る枢やな原作のコミックを、水嶋ヒロの主演で実写映画化。女性だということを秘密にしている幻蜂家当主の幻蜂清玄伯爵と執事のセバスチャン。二人は世界統一を目標にする女王の諜報員「女王の番犬」という役割も担っていた。ある日、女王から連続殺人事件を解決せよという命が下り、それと並行して少女たちが街から消えるという出来事も起こる。
魔女っこ姉妹のヨヨとネネ
6月15日(日) 4:30pm
監督:平尾隆之
声:諸星すみれ/加隈亜衣/沢城みゆき ほか
「魔の国」に暮らし、魔法や呪いをかけたり解いたりする「のろい屋」を営む姉妹・ヨヨとネネ。ある日、森に突然出現した高層ビルを調べていたヨヨは、不思議な魔方陣を見つけ、謎の光に包まれ魔法の存在しない異世界に迷い込んでしまう。そこで出会った孝洋という少年の両親が、呪いで化け物になってしまう事件が発生。ヨヨとネネは2つの世界で起こっている事件の関連性を疑い、調査を始める。
陽だまりの彼女
6月15日(日) 2:00pm
監督:三木孝浩
出演:松本 潤/上野樹里/谷村美月 ほか
越谷オサムの大ベストセラー小説を三木孝浩が映画化したファンタジック・ラブストーリー。中学時代に出会い、初恋に落ちた浩介と真緒。その後離ればなれになり、ある日10年ぶりに仕事で再会する。いじめられっこだった過去が嘘のように今は仕事のできる美しく、素敵な女性になっていた真緒に再び恋をする浩介。しかし彼女には誰にも知られてはいけない“不思議な秘密”があった…。
謝罪の王様
6月16日(月) 7:00pm
監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ/井上真央/岡田将生 ほか
架空の職業である「謝罪師」を生業とする黒島譲が、ケンカの仲裁のような小さなトラブルから、政府を巻き込んだ国家存亡の危機まで、ひと癖もふた癖もある依頼人から舞い込む大小さまざまな事件に遭遇。降りかかる難問を次から次へと謝罪のテクニックを駆使して解決、ついには土下座を超える「究極の謝罪」で謝ります。土下座を超える究極の謝罪、「土下座の向こう側」とは?
永遠の0
6月15日(日) 7:00pm
監督:山崎貴
出演:岡田准一/三浦春馬/井上真央 ほか
百田尚樹の同名ベストセラー小説をV6の岡田准一を主演、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズで知られる山崎貴監督を迎え映画化。あるとき姉弟が、自分たちの実の祖父は太平洋戦争で特攻により戦死した人物だということを知る。凄腕のパイロットで、生きることに強く執着した人物であったという祖父は、なぜ特攻に志願したのか。元戦友たちの証言から祖父の実像が明らかになり、戦後60年にわたり封印されてきた事実へとたどり着く。
さよなら渓谷
6月19日(木) 7:00pm
監督:大森立嗣
出演:真木よう子/大西信満/鈴木 杏 ほか
緑が生い茂る渓谷で幼児の殺害事件が発生し、容疑者として母親が逮捕される。その後、隣の家に住んでいる尾崎俊介がその母親と不倫していた上、殺害の共犯の容疑で逮捕されるがなんと警察に通報したのは俊介の妻・かなこであった。事件を取材する週刊誌の記者、渡辺がさらに調査を進めていくうちに、尾崎夫妻をめぐる15年前の衝撃的な秘密にたどり着き…。
地獄でなぜ悪い
6月18日(水) 7:00pm
監督:園子温
出演:二階堂ふみ/堤 真一/國村 隼 ほか
(※R18指定作品)
対立するヤクザの武藤と池上。刑務所にいる妻を喜ばすため、娘のミツコが主演女優で映画が撮影されている、と嘘をついてしまった武藤は、ミツコを主演に、池上とのヤクザ抗争を舞台に映画を撮るよう、映画監督になることを夢見る平田に依頼する。武藤の手下たちも撮影を手伝うこととなって、キャストもスタッフもヤクザという前代未聞の映画撮影が始まる。
白ゆき姫殺人事件
6月27日(金) 7:00pm
監督:中村義洋
出演:井上真央/綾野 剛/奈々緒 ほか
(※中村義洋監督によるQ&Aセッション、クロージングナイト・レセプションを含む)
湊かなえの小説原作の、美人OLの殺害容疑を掛けられた女性をめぐって人間の悪意を浮き彫りにしていくサスペンスドラマ。人里離れた山中で10か所以上を刺され、焼かれた死体が発見される。殺害されたのは典子で、容疑者は化粧品会社のOL城野美姫。テレビディレクターの赤星雄治は、美姫の同僚、家族、幼なじみなどに取材。典子が美姫の同期入社で、美人で評判だった一方、美姫は地味で目立たない存在だったことが報道され…。
おしん
6月20日(金) 7:00pm
監督:冨樫 森
出演:濱田ここね/上戸 彩/稲垣吾郎 ほか
1987年にNHK朝の連続テレビ小説で放送された「おしん」の映画化作品。明治40年(1907)早春、不作のため困窮を極めた谷村家は、7歳のおしんを奉公に出す。奉公先の材木問屋で働きづめの毎日を送るおしんは、雪が溶けたら家に帰れると信じて、つらい日々を乗り切っていく。しかしある時、店の財布から50銭銀貨がなくなる事件が発生。濡れ衣を着せられたおしんは、店を飛び出してしまう。