新型コロナ問題とトロント不動産マーケット|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。

物件不足ながらも取引増加がつづく
2020年2月のTREB全域の取引総数は7256件となり、2019年2月の4982件からプラス45.6%と大幅増加を記録しました。新規リスティング数はプラス7.9%にとどまり、有効リスティング数はマイナス33.6%と大きく減少しています。物件不足ながらも取引増加の傾向はまだ続いていますね。
<全物件タイプの平均価格>
全物件タイプの平均価格は91万290ドルとなり、昨年同月比でプラス16.7%の上昇です。平均売却日数は23日間でマイナス36.1%と比較的速く動いています。
物件タイプ別に平均価格を見てみますと、

2003年SARS時のマーケットはどうだったか
さて、いま世界を騒がせている新型コロナ問題ですが、トロント不動産マーケットにはどのような影響が起こり得るのでしょう。状況は違いますが、2003年のSARS時のマーケットを見ることによりヒントが得られるかも知れません。
SARSの第一感染者がトロントで報告されたのは2003年2月でその2ヶ月後にWHOがトロントを感染地区に指定し、同6月に感染地区リストから外されました。
では2003年前半のマーケットはどうだったでしょう?初めの4ヶ月は前年各月比で取引総数はマイナスで、5月からプラスに転じ7月にはプラス60%を記録しています。平均価格はSARSのピーク月にも前年同月比マイナスにならずとも成長率は鈍り、後半秋のマーケットが多少伸びた形でした。
今回の新型コロナはまだ収束時期が見えておりませんが、最終的には同じような経過で推移するのではないかとの予想が現時点では強いです。もちろん今後の状況変化や政府の対応策、銀行レートの上下などなど複数要素による影響もあり確定的ではありませんが、一つの目安にはなるでしょう。

D.H. Toko Liu(劉 東滉)
オンタリオ州政府公認不動産免許保持。日本生まれカナダの高校大学を卒業。日本での営業管理・経営、及び不動産管理業を経験、移民し現在に至る。





