2020年は10%程度の平均価格の上昇が予想|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット

全物件タイプ平均価格が90万ドルを超す可能性が高い

住宅マーケット年別比較チャート

出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。

住宅マーケット年別比較チャート

 2020年1月のTREB全域の取引総数は4,581件となり、2019年同月の3,968件からプラス15.4%と増加しました。対して新規リスティング数はマイナス17.1%、有効リスティング数はマイナス35.0%と大きく減少しています。

物件不足の傾向が顕著に表れていますね。全物件タイプの平均価格は83万9363ドルとなり、昨年1月比でプラス12.3%と二桁上昇。平均売却日数は37日間でマイナス19.6%と動きは比較的速めです。

物件タイプ別に平均価格を見てみますと、コンド・アパートがプラス15.1%(市内プラス15.0%、市内プラス14.3%)とトップになり、デタッチ(戸建て)がプラス10.5%(市内プラス16.7%、市外プラス8.7%)、タウンハウスがプラス8.0%(市内マイナス1.9%、市外プラス11.1%)、最後にセミデタッチがプラス6.5%(市内プラス1.1%、市外プラス10.4%)の順に並びました。

今月の金言

 デタッチは引き続き好調のようで、ストレステストなどの影響からのフラットもしくはマイナス状態を抜け出し回復・上昇基調であるのは間違いありません。GTAの地域経済は比較的好調で、多くの国内外から多くの人々を引き寄せ続けています。膨張し続ける人口とそれに伴う実需・仮需両面での増加は、以前の政策のような需要抑制では一時限定的な効果しか見込めません。供給増加を目的とした政策へのかじ取りが強く望まれますが、それは直ぐには期待出来るものでも無く、しばらくはこの状態が続くことが予測されます。

 TREBやマーケットアナリストの発表では、2020年は10%程度の平均価格上昇が予想されているとのことで、全物件タイプ平均価格が90万ドルを超す可能性が高いと言われています。デタッチは既に平均1ミリオンを凌駕しており、ますます不動産に手の届かない層が増えるでしょう。また賃貸価格も上昇が予想され、住宅はさらに大きな問題となり得ます。今後の政府政策と方向性を注意深く見守る必要があるでしょう。

D.H. Toko Liu(劉 東滉)

 オンタリオ州政府公認不動産免許保持。日本生まれカナダの高校大学を卒業。日本での営業管理・経営、及び不動産管理業を経験、移民し現在に至る。