この秋にマーケットは回復基調に転じるのか!?|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
2024年8月のTRREB全域・全物件タイプの総取引数は4,975件となり、昨年8月の5,251件からマイナス5.3%となりました。2022年と2023年は5,000台でしたが2021年同月は一万件を上回っていましたので、レート切り上げに端を発したこの数年のマーケットの落ち込みようが分かります。
全物件タイプの平均価格は107万4,425ドルで、昨年同月の108万2,881ドルからマイナス5.3%となっています。新規リスティング数はプラス1.5%、有効リスティング数はプラス46.2%と売り手の期待にマーケットがまだ少し追いついていない状態と言ったところです。
平均売却日数は44日間で昨年8月の28日間からプラス57.1%の増加で、マーケットの動きは比較的緩やかです。
物件タイプ別に平均売却価格を見てみますと、
の順に並びました。
TOKO’s EYE
さて例年ですと8月はマーケットの動きの鈍る月で、9月の2週目くらいから一気に動きが加速するのが常です。政策レートの高止まりにより、マーケットの動きはこの2年ほど抑制されている状態が続いていましたが、6月と7月に連続してレート切り下げが行われ、10月に更にもう一段の切り下げが予測される現状、秋のマーケットの動き出しに注目が集まっています。
この時期の動きが続くマーケットのトーンを決めると言っても良いでしょう。加えて米国の0.5%の大きなレート切り下げは、カナダ政府の動きにも影響を与えるのは必須です。この秋でマーケットは回復基調に転じるのか、目が離せないところです。