精力的な創作活動を行っている Yuko Otaさん
パートナーのAnnanthさんとともにアメリカを拠点に精力的な創作活動を行っている Yuko Otaさん
カナダ最大のインディーズマンガの祭典「Toronto Comic Arts Festival(TCAF)」インタビュー第2弾。今号は、アメリカ版ハリーポッター記念エディションのカバーイラストを手掛けた、Kazu kibuishiさん。ニューヨークを拠点に精力的な創作活動を行っている、Yuko Otaさん。インディーズの世界で自由な想像を楽しむ日系アメリカ人コミック作家、Yumi Sakugawaさんにお話を伺いました。
Yuko Otaさん
ニューヨーク在住のコミック作家であるYuko Otaさん。日本人の父とアメリカ人の母を持つ、日系2世の彼女。彼女は多くの作品をパートナーのAnnanthさんとともに創作しており、ブースでは二人揃ってファンたちと交流を深めていた。YukoさんにTCAFについて、またAnnanthさんとの共同創作風景について伺った。
国際色豊かで、様々な国の人に出会えるTCAF
私はイベント参加というと主にアメリカ国内で、TCAFは私にとって唯一の国外参加イベントです。参加するのは東海岸が多く、メリーランド州で開催されるSPXや、シアトルのエメラルドシティ・コミコンなどなどで、前はもっと参加してたのですが、どこへ行くにも荷物が多くて、配送費もばかにならず、とてもストレスフルで少なくしました(笑)
数あるイベントの中でも、TCAFはお気に入りです。国際色豊かで、いろんな国の方々に会えるので。トロントの街自体もとてもきれいで好き。訪れるのは決まって春か夏なのですが、毎回来るのが楽しみです。それに気さくな人ばかりですよね。私の住むニューヨークだと、みんなそんなにフレンドリーじゃないのですよ(笑)それにやはりこうやって直にファンの方と出会えるというのは楽しいですね。普段フィードバックを聞く機会が少ないので。オンラインで更新している作品は、アップデートしてからすぐにフィードバックをもらうこともあるんですが、本で出版した作品については本屋さんに並ぶだけで、読者の反応をみることができない。なので、こういったイベントでは実際にファンの方から直接「面白かったよ」などの感想が聞けるので、とても嬉しいです。
自由時間と仕事の時間の区別が難しい日常

ブースでファンたちとの交流を深めるYukoさん
私たちは基本的に、Ananthが物語を、私が絵を担当していますが、共同で話を作ることもあります。話を作る時は、たいてい最初に浮かぶアイディアはちゃんとした物語の形ではないですね。大まかなコンセプトみたいな感じで。それがしっかりと固まった案になるまで練ります。私が何となく描いた1つの絵から、物語がふくらむこともあります。
飯の支度や買い出し以外の時間は、ほぼずっと仕事してます。週末休みもなしで。仕事場も自分のアパートで、基本的にいつもワークデスクの近くで過ごしてますね。仕事してないと不安になるんです(笑)フリーランス作家として働く上で、自由時間と仕事の時間を使い分けるのって難しいですよね。
描くのに時間がかかったり、調子の悪い時もたまにありますが、それも乗り越えなければなりません。数年前、私は右手が腱鞘炎になってしまったことがありました。症状がひどい時にはリストバンドをはめて固定したり、痛み止めも飲んだりして。右手が使えず左手で描いたこともありました。でも、そのときはさすがに休みをとったりして、なんとか乗り切りましたね。
物心ついた頃から描き始め、15歳の頃にコミック制作を始める
絵は物心ついた頃からずっと描いてますね。本当に熱中し出したのは、10歳くらいの頃だったかな。コミックを描き始めたのは15歳。それで、作品をオンラインで投稿し始めたんです。それから22歳くらいまで続けて。びっくりすることに、それを未だに覚えてくれているファンの方がいて。今日も、先程ブースにきてくれた女の子が「最初の作品、覚えてるよ」って。だからとっても恥ずかしいのです。。
私の最初の作品はサイバーパンク・アーバンファンタジーで、女の子が堕天使と出会う物語で、たしか200ページ以上は描いたと思います。でもこの話は未だに完結してないのです。大学で忙しかったりして、途中のままになってしまって。オンラインでももう消されてしまっていて、続きは…たぶん描かないかな(笑)
お気に入りのアニメは『ドラえもん のび太の恐竜』で、恐竜好きな私はこの話を何度も繰り返し見ていたのを覚えています。ドラえもんの他にも、アンパンマンやドラゴンボール、ジブリなどの日本のアニメを見ていました。日本語の勉強にもなると父が期待していたようです。残念ながら身につきませんでしたが(笑)


Yuko Ota
ニューヨーク在住のコミック作家。日本人の父とアメリカ人の母を持つ日系2世。主にパートナーのAnanthとの共著という形で作品を発表している。作業場兼自宅では、愛猫2匹とイスの取り合いに忙しい。現在HP上にて、マンガ『Lucky Penny』を更新中。
HP : www.johnnywander.com









