ざっ串グループ 「雷神」共同経営者 兼 店長 吉田洋史さん インタビュー | トロントで夢をカタチに…
共同経営者として、独立したいという夢を果たし、新たなチャレンジが始まる。
日本人に愛される味をカナダに広め、海外のラーメンシーンを牽引したい。
2012年にオープン後、トロントで人気を博してきたラーメン店「雷神」がヤング×ウェルズリーへの移店作業を無事終えて、心機一転リニューアルオープン!立ち上げ当初から店長として常に挑戦心を忘れず、昨年には同店の共同経営者にもなった吉田さんにスポットライトを当てた。
◆ 2012年にオープンされた雷神ですが、この度ウェルズリーに店舗移店された経緯を教えてください。
2012年にトロントにオープンして順調に営業をしてきましたが、2016年3月に市の再開発のため、ビルの取り壊しが決まったとの連絡が入ったことにより、私たちはやむを得ず移店することになりました。もともと2店舗目の出店を考え、物件を探していたこともあり色々と視察には足を運んでいたのですが、市からの連絡を受け、移転先をこのウェルズリー店に決めました。着工は昨年の冬で、少し予定よりはお待たせしてしまいましたが、やっと開店にこぎつけることができました。
◆ 昨年より「雷神」の共同経営者にもなられた吉田さんですが、現在までの歩みを教えてください。
もともとはワーキングホリデーで7年前にバンクーバーを訪れ、老舗ラーメン店でアルバイトとして働き、その後店長としての経験も積んだ後に「トロントに新店舗を展開するからそこの店長として就任してほしい。」と言われたのが始まりになります。
2013年には居酒屋などで知られているざっ串グループの傘下となり、その後は私も独立したい気持ちがあったため店長を辞めようかと考えたこともあったのですが、やはり立ち上げからずっと携わってきた「雷神」への思い入れや恩義があり、その後、2016年からは共同経営者として店舗経営に参画しています。
◆ オープンからの4年半、「雷神」はどのように変わってきたと思われますか?
オープン当初は、ラーメン店にしては店の規模が大きかったことにより人件費がかさみ売り上げが伸び悩むなど、最初の頃はやはり苦労することも多々ありました。試行錯誤の日々の中で、営業時間を変更したりデザートを研究したり色々と工夫を重ね、徐々に売り上げも上向きになっていきました。とりわけレシピの向上という点は今現在でも常に意識しています。
◆ ざっ串グループ傘下であるメリットはどういった点だとお考えですか?
バンクーバー発のざっ串グループは、今年カナダで13年目になる長いキャリアを持つ企業ですし、日本で飲食店を多数展開しているKUURAKU GROUPと関係があり、ざっ串グループに入った後はその飲食店経営のイロハをさらに学んだことで、特に数字への意識が180度変わりまし。また、それに伴い結果もついてきているのを実感しています。このメリットを活かし、今後店舗を増やしたり、システマティックに運営できる仕組みを作っていこうと考えており、常に先を見据えた経営を行いたいと思います。
◆ 新店舗のコンセプトやこだわりをお聞かせください。
まずは店の規模をラーメン屋にとって最適サイズといわれる40席前後の規模にすることで、オペレーションがスムーズに行え、店とお客様両方にとって良い環境になるようにしました。そして、前店舗に続きオープンキッチンで立ち寄りやすいカジュアルな雰囲気、ご家族連れのお客様でもゆったり過ごしていただける空間を意識しました。
メニューに関しては、今までのお客様の評判なども考慮し、グランドメニューを一新しました。今まで作り上げて来た季節を意識したメニューを取り入れたり、日本人の方に好評だった鶏塩ラーメンや東京醤油ラーメンなどコクがありながらさっぱりした味わいをより多くのカナダの方々にも知っていただこうと常設メニューに取り入れました。
また日本食品やお弁当を取り扱う吉田商店は、お客様が来店しやすいように入り口の方に配置しました。バラエティ豊かでヘルシーな日本ならではのお弁当は特にご好評いただいており、デリバリーサービスも多くの日系企業様にご利用いただいています。他のアジアン・スーパーにはない吉田商店ならではの立ち位置をこれからも確立していければと思います。
◆ これからの「雷神」をどのようなお店にしていきたいとお考えですか?
これからもより地域に根ざしたお店でありたいですね。夜はフラッとラーメンを食べに立ち寄れ、朝はおにぎりやサンドイッチを買って出勤、仕事や学校帰りには日本のアイスを買ってもらってお家で食べていただくなど、一人一人のライフスタイルに影響を与えていきたいです。またこのお店を通して日本食や日本の文化にもっと多くの方が興味を持っていただけたらそれ以上に喜ばしいことはないですね。
◆ 吉田さんご自身は今後どのような展望をお持ちですか?
これまでも私はマネージャーとして、経営に携わる者として雷神とともに成長してきました。これからもその成長を止めることなく、「ラーメンといえば雷神だよね。」とみなさんに言っていただけるようになりたいですね。そして主軸のラーメンを大切にしつつ、吉田商店に関しても常にチャレンジ精神を忘れず、挑んでいきたいです。
◆ 新たな「雷神」に期待を寄せている方もたくさんおります。読者の皆様にメッセージをお願いします。
先ほども述べましたが、グランドメニューの一新にあたり、日本人が美味しいと思う味を現地の方にも知ってもらいたい思いが強かったので、今まで人気のあった豚骨系だけではなく鶏ガラなどを使用した淡麗系と呼ばれる透き通ったスープの東京醤油ラーメンなど、もっと海外でのラーメンの可能性を広げていきたいです。日本人のお客様にはもちろん現地の方にも喜んでいただける、みんなに受け入れられるラーメンを今後も追究していきます。ぜひ雷神の新たなる挑戦の目撃者になってください。
雷神 ramen RAIJIN
新店舗
24 Wellesley St. West Rear Toronto Ontario M4Y 2X6
Tel: 647-348-0667
日〜木 11:30〜24:00
金、土 11:30〜25:00
HP: www.zakkushi.com/raijin/
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