Interview of the month February 2016

interview-of-the-month-february-2016-01セレブも愛用!大人気シューズブランドDolce Vita
デザイナー Nobu Hinoさんインタビュー

Nobu Hino

オタワ生まれ、モントリオール育ち。カナダでトップレベルのファッションデザインを学べるLaSalle College School of Fashion Designを2004年に卒業。The Foundation de la Mode de Montreal主催のコンテストで優勝。衣料デザイナーとして仕事をはじめ、2008年にニューヨークへ拠点を移す。Betsey JohnsonやLaROKといったトップブランドのもとでキャリアを積み、アパレル業界で8年働いたのち、思い切って靴デザインの道に進む。現在セレブにも大人気シューズブランドDolce Vitaのデザイナーとして活躍。


Betsey JohnsonやLaROKなどのアパレル業でキャリアを積み、現在は人気シューズブランドDolce Vitaのデザイナーとして活躍しているNobuさん。デザインの道に進んだきっかけや、仕事の楽しさと難しさ、ファッショントレンドなどについて語ってもらった。

デザインに興味を持たれたきっかけを教えて下さい。

幼いころから創造力豊かで、ずっとファッション業界で働くことを夢見ていました。子供のころは思いついた服のアイデアをデザイン画によく描いたものでした。また母が私のために服を仕立ててくれていて、母と一緒に手芸屋に行って様々な材料や装飾品を見て回るのが大好きでした。私はゼロから何かを創り出すこと、そしてそこに自分らしさを加えることができるなんて、とても素晴らしいことだと思っていました。

デザインの仕事があなたにとって天職であるとどのように気づきましたか?

17歳の夏、私はモントリオールにあるSecond Clothingという会社の本部で働く機会を得ました。私の仕事は事務的なものばかりでしたが、小さなチームでしたので、スケッチ・サンプル作成・寸法合わせ・型紙製作といったあらゆる工程に携わることができました。最初のスケッチから商品が完成し、お客様からの反響を得るまでのプロセスはとても達成感がありました。その時には、これこそまさに私の天職だと気がつきましたね。

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デザインのアイデアはどこからインスピレーションを得ているのでしょうか?

周りにある全ての物からインスピレーションを得ています。私は人間観察が好きなので特に人が集まるニューヨークシティ(以下NYC)では良い刺激が多いですね。

創造的であることの楽しい点と難しい点を教えて下さい。

新しい商品のデザインをしている時が本当に楽しいですし、それを毎日できることが幸せです。お客様が自分のデザインした商品を買おうと思えるほど気に入ってもらえることはとても嬉しいです。さらにお客様がその服や靴を身につけ、満足している姿を見た時にはやりがいや、達成感を感じますね。

難しいと感じるのはいつ自分の意思を貫くかの見極め方です。時々素晴らしいデザインを思いついても、商品開発していく中でそのデザインがボツになることがあります。そんな時に自分の直感を信じ、そのデザインの商品化を進めなければいけません。でも時には直感が外れ、売れないこともあります。

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どうして仕事の拠点としてNYCを選んだのですか?

一番の理由はNYCが北米のファッションの中心地だからです。この街の私の一番好きなところは人々がとても情熱的で行動力に満ち溢れているということです。皆が新たなアイデアに挑戦していますし、あらゆるバックグラウンドの才能に溢れた人たちに出会うことができます。そういった活力がニューヨーク特有のものであるように思います。

様々な国で事業を展開していく上で国や地域ごとに仕事のやり方やトレンドの違いなどはありますか?

私は1年に4回ほど仕事でアジアに行きますが、率先して自分のやりたいことを実践でき、結果が出るのがとても速いので、海外での仕事は非常に有意義なものです。特に中国で働くと、短期間で多くのことを成し遂げることができます。トレンドに関しては香港はアメリカと全く違いますね。香港のお客様はかなり冒険的で大胆なファッションを好む傾向にあります。色や光沢も派手で、自分らしさを出すことをためらいません。しかし、アメリカはより保守的で古典的な色やアイテムを好みます。

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ファッショントレンドはどこでだれがどのように作りあげていると思いますか?

最近私たちはソーシャルメディアに強く影響されているように思います。インスタグラムはそう目新しくはないですが、新しいトレンドの火付け役としてこれから流行りそうな情報を発信する際に非常に重宝します。ほとんどのデザイナーがインスタグラムの影響力は絶大であると考え、積極的に利用しています。今はその商品をいかにインスタグラム受けするように撮るかが大切です。

夢を追い求める若者にメッセージをお願いします。

忍耐強さは非常に大事です。学校を卒業し、誰かのために仕事得て働くということは教育の一歩先の段階へと進んでいくようなものです。そこでどのようにビジネスが展開されるのかを学び、人脈を築き、自分の好みを理解して自分自身の道を見つけていくようになります。独りよがりに周りを顧みないようでは自分の方向性を見失ってしまうかもしれません。謙虚さを忘れず、愛想よく振る舞い、一生懸命働くことを忘れないでください。あなたが頑張っていることに周りの人はきっと気づいてくれます。いつでもあなたのことを見ています。それはあなたが頑張らなかった場合においても、ということを心に留めておくことが大事です。


interview-of-the-month-february-2016-08Translator: Kanami Ishikawa

香川県出身。大学では国際関係を専攻。1年休学し、夢であった長期留学を通して語学だけでなくボランティアやインターンシップなど様々なことに挑戦し自分磨きの真っ最中。CanPacific Collegeで日英バイリンガルプログラム(翻訳コース)修了。海外に出ることで日本人としてのアイデンティティ、日本の魅力を再発見。四国のようなローカルな地域と海外を結び、日本の素晴らしさを伝えられる仕事につき、活躍できるグローカル人材になることを目指している。

CanPacific College: www.canpacificcollege.com