anime north 2013 声優 堀川りょうさん

5月24日から26日にToronto Congress Centreにて開催された「Anime North 2013」。北米最大級の規模を誇るこのアニメの祭典には、アニメやゲーム、日本文化に関する多くのプログラムや物販などを目当てに、北米中から多くの人々が集まる。毎年日本からもゲストが招かれており、今年は声優の堀川りょうさん、中村繪里子さん、ミュージシャンではAWOI、Umbrella、アメリカ在住の桜日ちぃさんの5組が参加していた。
そして今回、TORJAではそのゲスト陣の中から堀川りょうさんにインタビューを敢行。堀川さんは、幼少期より子役として映画やテレビに出演し、その後活動を声優業にも広げ、現在までにドラゴンボールシリーズのベジータ役や名探偵コナンの服部平次役など多くのヒット作品に出演。日本国内外を問わず、多くのファンに支持されている人気声優・俳優だ。そんな堀川さんに、声優、また養成所学院長としてのお話を伺った。
Anime Northのようなアニメイベントに参加するということ
全世界から大勢のアニメを愛してくれている人たちが集まってくれていて、そこに招待されたということは非常に光栄だと思うし、ありがたいことだと思っています。そしてこうやってみんなと直に出会えることが一番楽しいですね。
歴代演じてきたキャラクターは「自分にとって子供と同じ」
役者をやる、その役を演じるということは、自分の役を愛していないとできないのですよ。これは、決してきれい事でも、嘘偽りでもなく。この役があの役よりも好きだとか、こっちの役が良いなどと僕が思ってしまうと、役作りの姿勢も違ってくると思います。自分の演じたキャラクターは、自分にとって子供と同じで、もちろんベジータ役や服部平次役、一番長くやっている銀河英雄伝説のラインハルト役もですが、単発の役も同じように好きなのです。
個性派揃いの共演者たちとの楽しい時間
(印象深い共演者は)いっぱいいますよー!ドラゴンボールで言えば野沢雅子さん(孫悟空、悟飯、悟天役)や古川登志夫さん(ピッコロ役)、古谷徹くん(ヤムチャ役)もそうだし、いっぱい良い役者さんたちが出ていて、収録が終わるとだいたいみんなでご飯に行くのですけど、それがある種、仕事が終わった後の一番の楽しみとなっていますね。
とても若々しい印象の堀川さん、その若さの秘訣
(とても若々しい印象を受けますという言葉に対し)ありがとうございます!(笑)別に無理をして若くいようとは思っていませんが、ただ、表現者ですから、もちろん怪我もしちゃいけないし、常に求められたときに求められたものを表現するということができないとプロとしてどうかなと思うので、そこだけは気をつけるようにはしています。
あと、ものの考え方、要するにプラス思考であることは非常に大事なことだと思います。生き方とか考え方って絶対出てくるじゃないですか、フィジカルな部分にも。僕はお酒が好きなのですが、お酒にもいろんな飲み方があって、「次はこんな素晴らしいことがやりたい」「あの人はこんな素晴らしいところがあって良いよね」などとポジティブに考えながら飲むようにしています。愚痴や文句、人の悪口を言ったりするのは良くないですよね。相手の素敵なところを見つけていって、そこを自分も見習おうとか、年齢など関係なくそういうのがあると良いと思うのですよね。
声優養成所の学院長も務める堀川さん、養成所開設の経緯とは?
よくぞ聞いてくれました!(笑)40代ちょっと前の時かな?それまではもう“自分が、自分が”とずっと突っ走ってきました。もっと言うと「人に物を教える暇があるのだったら、自分で吸収するよ」という考え方でしたね。でもあるとき、ふと「自分は誰にも世話になってなかったのか?」と考えたときに、「そんなことはない」と思ったのです。
僕は子供のころから役者をやっていますから、現場を通じていろんな大スターさんたちと共演させていただいて、多くのことを教わり、影響を受けてきたわけです。自分が大人になってくると、必然的にそういった先輩方、親父やお袋はどんどんといなくなってしまい、感謝を伝えることもできなくなってきてしまう。「今までそういう人たちに教わったことを自分の代で止めてしまうのか?」と思い、僕が教えてきてもらったように、今度は僕が次の世代にバトンを渡すことが親孝行なのかなと思ったのです。
そうして始まった養成所ですが、教えることによって、また教わることもあります。とくに子供たちを見ていると、その天才的発想や思考に驚くと同時に、それが自分の刺激になってくるのです。養成所を通してそれを知ることができたことは本当に良かったと思っています。
作品ヒットとは、役に真摯に向き合った延長線上にあるもの
(これほど長く一つの役を演じるとは)まったく想像していませんでしたね。ドラゴンボールなんて特にそうだけど、オーディションで選ばれたわけでもなんでもないですし、当時やっていたときは、4週で死んでいくキャラだと思っていましたから。他の共演者も、誰も意図的にこの作品をヒットさせようと思ってやっていませんし、ヒットさせようと思ってできることでもない。ただ自分の役を真摯に、一生懸命に掴んでいった、その延長線上のものですからね。ただ、幸運に浴することができたということには感謝していますね。













