TORJA2025年9月号の編集後記より | 編集長のヒトモノトコロ


年を重ねると、時間がどんどん早く過ぎていくように感じる。これは“ジャネーの法則”と呼ばれる現象で、同じ一日でも若い頃より短く感じるという。理由のひとつは、毎日が「繰り返し」になってしまうことだ。昨日と同じ習慣、同じ景色、同じ会話。そんな日々は、あっという間に過ぎ去ってしまう。
けれども、時間の密度を取り戻す方法はある。それは「0から1」をつくることだ。実業家ピーター・ティールが語ったように、既存の何かを繰り返す(1からn)よりも、新しい何かを生み出す(0から1)ことにこそ価値がある。小さな挑戦であっても未知に足を踏み出す行為は、時間を濃くし、自分を変えてくれる。
そんなとき思い出すのが、新社会人のときよく聞いた言葉だ。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」。
新しい挑戦や小さな一歩は、日々をただの「繰り返し」から「経験」へと変えてくれる。そして、ここで大事なのは「仕事」と「作業」の違いだと思う。作業は決められたことをこなすだけで、時間は早く過ぎ去り、薄く残る。だが仕事は、目的や意味を考え、工夫を重ねるもの。そこにこそ、自ら創った機会が息づく。
作業を仕事に変える意識を持ったとき、時間は再び濃度を増し、自分もまた次のステージに進んでいけるのだと思う。さぁ、15周年を迎えられるよう、進んでいこう。(発行人)

先月は藤井風さんのライブに行ってきました。昨年、アメリカ公演のチケットが入手できず、諦めきれずにインドネシアまで見に行きましたが、まさかバンクーバーではなくトロントに来てくれるとは!飛行機代とホテル代が浮いて大変助かりました。ライブは立ち見のため、開場1時間半前くらいに向かうと、既に長蛇の列が。最前列の人は朝6時から並んだのだとか(通りすがりのおじさん情報)。彼の達観した歌詞に何度も心救われ、私にとっては聴く薬です。ちなみに、彼のアルバムタイトル『HELP EVER HURT NEVER(常に助け、決して傷つけない)』、『LOVE ALL SERVE ALL(すべての人を愛し、すべての人に奉仕する)』は、インドのサイババの言葉だそうです。全ての人は無理だけど、できる範囲で頑張ります。(MGDS)

トロント国際映画祭(TIFF)の季節がやってきましたね。今年は主人が関わった「Normal」という作品が上映されます。主人は映画やドラマのスタント・コーディネーターをしています。例えば喧嘩や撃ち合いのシーンがあればアクションの振り付けを考え、リハーサル撮影とその編集、本番でのアクションの監督などを務めています。どれだけ言葉で説明を聞いていても、準備と撮影の大変さは完成された作品を観てみないと分からないものです。残念ながらTIFFには行けませんが、全国的に公開されたら観に行きたいと思っています!もし機会があれば、チェックしてみてください。(伊藤)
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