TORJA2025年7月号の編集後記より | 編集長のヒトモノトコロ

「人生のある時期には1年が非常に長く感じられ、またある時期には1ヶ月が一瞬のように過ぎていく」──これは、時間の体感速度について語った「ジャネーの法則」の一節です。
数週間前の出来事が、まるで何ヶ月も前のように感じられる。そんな経験、ありませんか?むしろ最近、そう感じることが増えてきた気がします。
この現象の背景には「時間の密度」という概念があります。日々の暮らしの中で、どれだけ新しいことを体験し、どれだけ心を動かす瞬間があったか──それが、時間の濃さを決めているのだと思います。
この「密度」をどう捉えるか、どう実現するかを考えていたとき、ふと思い出したのが、かつて読んだ『DIE WITH ZERO』という一冊の本でした。著者のビル・パーキンスは、「思い出に投資せよ」と語っています。つまり、お金や時間は未来のために貯めるだけでなく、“今”という瞬間に使って、心に残る経験に変えていこうという考え方です。
たしかに、忙しさに追われていると、ただ日々をこなすだけで終わってしまいがちです。気がつくと、「あの出来事っていつだったっけ?」と時間の感覚が曖昧になっていたり。だからこそ、意識的に“密度ある時間”をつくることが大切だと感じます。
たとえば、仕事帰りにふらりと立ち寄った展覧会や、友人と語り合った夜、旅先で出会った風景や味覚──そんな「小さな非日常」が、時間に彩りを与えてくれるのかもしれません。
“思い出の残る日々を、これから先いくつ重ねられるか”。そう考えるだけで、少し気持ちが前を向く気がします。忙しさの中でも、密度を意識した時間の使い方をしていけたらいいですね。(発行人)

今年もパティオがサイコーな季節になってまいりました。最近訪れたのは、NEO COFFEE BARさんのYonge x Gloucester店のパティオ。大通りから少しだけ離れているため、車や通行人も控えめで、ゆっくり落ち着けるのがお気に入りです。向かいには歴史ある建物を改築した、可愛いタウンハウスが販売されています。いいなーと思い、値段を調べてみると、約1.8億ドルから…もっと価格崩壊してくれないかなぁと、首を長くして待ち続けています。(MGDS)

先週から日本に一時帰国しています。娘とのワンオペ旅中、シカゴから成田便では今月号の記事をなんとか一文字でも多く書こうと悪戦苦闘していました。そんなところ国内線の伊丹行きの便で偶然にもトロントから帰国された方が隣に座られたのです。アメリカから1年ぶりに日本へ帰国する時間、その方とカナダの話で盛り上がりました。まだ長旅中で頭がふわふわしていた中での会話でしたが、この3カ国が私の中でしっかり繋がっている実感が沸きました。TORJAの記者としての仕事を通じてカナダをよく知ることができたこと、世界中でいろんな人と繋がれることに感謝です。写真はオヘア国際空港にて。(伊藤)
Website:torja.ca
facebook.com/TORJA.VANJA
@TORJA_Toronto
@torja_toronto_japanDigital Publication・Back Number
torja.ca/issuu/index.htmlVancouver:「VANJA」
Website:vanja.jp
@vanja_vancouver_japanEnglish Online Media:「Japan in Canada」
Website:www.japanincanada.com
facebook.com/japanincanadadotcom
@blogJPinCanada
@japanincanada

TORJAの編集長
ツイッターとかインスタグラムも随時更新中。
ツイッター: @TORJA_Toronto
インスタグラム: @torja_toronto_japan
フェイスブック: @TORJA.VANJA
バンクーバー発のウェブメディア https://vanja.jp/ と英語ウェブメディア http://japanincanada.com/ もご覧ください。