【単身30歳でワーホリへ】勝野梨世さん カナダ歴 : 4ヶ月|私のターニングポイント第46回
勝野 梨世さんカナダ歴:4ヶ月
関西の出版社での経験を原点に、メディアと表現の世界を歩んできた勝野さん。大学時代から編集や取材に携わり、新卒では求人広告代理店で営業を経験。その後、京都の出版社で地域密着型のメディアづくりに6年間従事し、営業から編集、イベント、WEB立ち上げまで幅広く携わった。転機となったのは30歳でワーホリとしてトロントへの渡航。現在は映画会社でのインターンをはじめ、寿司店での勤務やライター・撮影・コーディネートなど多方面で活動を広げている。
「ワーホリでトロントに来てまだ4ヶ月。自分の人生においてどのようなターニングポイントになるのかは未知ですが、日本の仕事を辞めて一人で海外生活を始めることは私にとって大きな挑戦でした」と語る
雑誌づくりに魅せられて–編集の現場から広がった世界

幼い頃に、両親が海外でも活躍できるようにと私の名前を付けてくれたと知って以来、いつか海外で働けるといいなと漠然と思っていたものの、これまでのキャリアはグローバルとは無縁でした。
大学生の時、関西のローカル誌に出会ってから雑誌を好きになり、出版社でアルバイトを始めました。WEB上に情報が溢れる時代。雑誌はどんどん売れなくなっていく中で、雑誌にとって広告収入が大きな柱だと知りました。どんな広告だったら、読者は面白いと思うのか。クライアントは出稿したいと思うのか。そんなことを考える、記事広告に興味を持つようになりました。
新卒で求人広告の代理店にて営業を学び、翌年、京都の出版社に入社。6年間、フリーマガジンの編集に携わりました。小さな会社だったので、営業・編集はもちろん、総務・人事・経理的なことにいたるまで、あらゆる経験をさせてもらいました。
京都からトロントへ。
キャリアの延長線上に見つけた新しい自分

後輩もでき、会社も大きくなってきたころ、頭の片隅にある海外で働くという夢を、ワーホリで叶えたいと思うようになりました。京都でド・ローカルな仕事をしていた自分。海外で何をするのか全く想像がつかないまま、トロントに来ました。
せっかくの新天地。興味のあることには積極的に飛び込んでみようと思いました。映像にも興味があったので、トロント日本映画祭を観に行きました。そこでトロントと日本の映像業界を繋ぐ会社と縁ができ、インターンシップを始めることに。現在は、SNS運用や撮影コーディネート、インタビュー記事執筆などを担当しています。そこからまたご縁は繋がって、トロントの日本人向け情報誌でも記事を書かせてもらえることになり、現在はフリーランスとしてさまざまな仕事を受けています。
がむしゃらだった日々から、
〝自分らしい働き方〟を見つけて。

日本で社会人をしていた頃は、目の前のことに精一杯でとにかくがむしゃらに仕事をしていました。たくさん働いても、自分が成長しているのか全く実感は湧きませんでした。休みの日も仕事をして、プライベートとの切り分けがつかなくなると、仕事って楽しいのかわからないなぁと思うこともありました。それでも自分の発信したい情報や一緒に働く仲間を信じて、働く毎日でした。
フリーランスとしてお仕事をいただくたびに、自分のできること(スキル)が少しだけ実感できる喜びがあります。至らぬ点ばかりで反省も多い日々ですが、感謝の気持ちを忘れず、努力したいと思います。「ギリホリ」と呼ばれる30歳でのワーホリは、遅いタイミングだからこそ、あらゆる社会人経験が生かされていて、面白いです。
苦手を無理に克服しなくていい。
自分らしく、海外で生きる。
英語が全く話せないままトロントにきて、まずは語学学校に通いました。初日のオリエンテーションでは、同じく登校初日の人たちと一緒にクイズに参加しました。クイズに正解、もしくは不正解でも手を挙げて何かしら発言した人は小さなお菓子をもらえるのですが、私は一つもお菓子をもらえませんでした。
英語が話せないという自信のなさもありましたが、何よりも「初めての環境が苦手」という自分の性格が影響していたと思います。海外に来ても、自分は自分。苦手なことは苦手なことと自覚して、都度工夫して自分を守るようにしました。苦手なことは無理に克服しようとするのではなく、うまく付き合っていくことが大事だと思います。
■ いまの自分に点数をつけるとしたら?
80点
充実感ある毎日を過ごせています。いかんせんマイペースなので、もっと努力できる部分もあるなと。伸び代の80点です。
■ 学生時代〜新社会人時代
小中学生の頃は、なんでもやりたいタイプで学級委員や生徒会のような役職に進んで立候補していました。
また、新しいことや遊びを考えることが好きでした。暑い夏にデコった霧吹きを持ち歩くことを学校で流行らせたり、学校の七不思議を勝手に考えたり、友達をキャラクターにしたオリジナルカードゲームを作ったり。学生時代も楽しかったです。
新社会人時代は、飛び込み営業をしていました。人見知りなので毎回緊張していましたが、元気いっぱい営業すること、それに数字がついてくる仕事は楽しかったです。
■ もし人生をやり直せるとしたら、いつ?
「あのときもっとこうしていればなぁ」と思うことは人生で度々ありますが、それと同時に、「でも仕方なかったしなぁ」とも思います。やり直せないのが人生なので、今日からも大切に生きたいと思います。
■ 人生で大事なもの
人を想う気持ちです。愛と想像力のある、やさしい人間になりたいです。
-好きな本: 『BE A GOOD NEIGHBOR ぼくの香川案内』岡本仁 / 『コンビニ人間』村田沙耶香 / 『西園寺さんは家事をしない』ひうらさとる
-尊敬する人:母、父、夫、おばあちゃん。前職の先輩方と仲間たち。名前を書けないあなたも。書ききれないです!
-感謝している人と一言メッセージ:私に関わってくださっている、全ての人へ。私を私のまま受け入れくれて、ありがとう!
-カナダの好きなところ:
いろんな国のルーツを持つ人が集まっているところ。レインボープライドが盛り上がるところ。















