別業界・業種からカナダでUIデザイナーへキャリアチェンジ 大城 杏奈さん カナダ歴: 2年5ヶ月|私のターニングポイント第42回
カナダ歴:2年5ヶ月
日本では新卒で入社した旅行会社で3年間法人営業を担当していたという大城さん。カナダでは北米の厳しいテック業界の中でUIデザイナーとして就職し、キャリアチェンジを果たし渡航の目標が達成できたと語る。
日本:旅行会社
カナダ:B2B SaaSスタートアップでUIデザイナーとして就職。現在はフリーランスUI/UXデザイナーとして活動中
カナダ渡航前に日本でウェブデザインを学び、渡航後は半年間、カレッジでUIデザインを学びました。その後、カナダのB2B向けSaaS企業でUI/Visual Designerとして就職。1つのポジションに100〜1000の応募者がいる北米の厳しいテック業界のマーケットで、就職することができ渡航の目標が達成できて良かったです。しかし、入社から1年3ヶ月後に会社の経済的な理由でレイオフに。現在はフリーランスUI/UXデザイナーとして働いています。
自分の合わない仕事を頑張っても最大80くらいの力しか発揮できないが、自分に合った仕事なら120の力を発揮できる。その方が社会にとってもプラスになる
旅行会社で法人営業として働いていた頃、モチベーションは海外支店への異動のチャンスや、海外添乗・海外研修の機会でした。しかし、入社2年目の半ばでコロナが直撃し、それらの機会がすべてなくなり、仕事へのモチベーションを失いました。また、企画から当日の運営、精算まで全て営業が行うため、毎日が多忙でその上、数字に追われる営業という仕事があまり自分に合っていないと感じて正直仕事を楽しめていなかったです。
有難いことに周囲の環境には恵まれていましたが、「もっと自分が輝ける仕事に就きたい」と思うようになりました。
そんな時期に自己啓発やキャリアについての本を読んだり、元々興味のあったデザインを学び始めました。「自分の合わない仕事を頑張っても最大80くらいの力しか発揮できないが、自分に合った仕事なら120の力を発揮できる。その方が社会にとってもプラスになる」という考え方を学んで退職を決めました。また、デザインを勉強していく中で、褒められることが多く自分に合っていると思い、デザイナーとしてキャリアチェンジをすることを決めました。
法人営業では自分の適性に迷いながら働いていましたが、デザイナーになってからは、以前よりも何倍も生き生きと働けるようになりました。
でも最初からデザイナーになれば良かったとは思っておらず、スケジュール間の把握、タスクの洗い出しなど営業の際に習得した汎用的なスキルがデザイナーになっても活きています。
努力の積み重ねが導く自己成長と挑戦
自分の好きなことに対しては努力もできるし、ある程度結果も残せるのでそういった小さい成功体験が積み重なって、今の自分の自己肯定感に繋がっていると思います。
特に英語はその一例で、大学ではフロリダのディズニーでインターンできる留学プログラムに参加するために入学したので、入学前にTOEFLの基準点を取るために入学前から勉強して、入学して一発目のテストで達成しました。
また、就活前にTOEIC930点をとったり、社会人でもビジネス英会話を2年ほど続けていました。その努力がなければカナダでの目標を達成することは出来なかったと思います。
ネイティブに囲まれると自分はまだまだだなと思う毎日で、語学の習得は一生終わることはないと思いますが、少しずつ自分の目標のレベルに近づいていると思います。
■ いまの自分に点数をつけるとしたら?
70点
カナダで現地企業でデザイナーとして就職することも達成できたのですが、デザイナーとしてはまだジュニアレベルなので、もっともっと英語力を活かして、誰でも知ってるようなグローバルなプロダクトをデザインして活躍したいです。
■ 学生時代の人物像
小さい頃から気が強く、活発な性格でした。インスピレーションをすぐに受けやすく、高校時代にはなでしこJAPANがワールドカップで優勝したのをきっかけに女子サッカーを始めたこともあります。根拠のない自信を持つのが得意でした。
■ もし人生をやり直せるとしたら、いつ?
やり直すと今の自分ではなくなってしまうので、やり直したくありません。
■ 人生で大事なもの
柔軟性、前を向くこと、自分の大切な人やものにフォーカスすること。
望んでいたものが得られなかったとしても、一喜一憂せず「すべての出来事には意味がある」と考えるようにしています。一見ネガティブな出来事でも、長い目で見ればポジティブな結果につながることが多いので、意味のないことはないと思っています。
■ 今後のライフプラン
将来的には日本に帰国する予定なのですが、グローバルな職場で英語力を活かしてデザイナーとして活躍し、パートナーと鎌倉など自然に囲まれた場所で、ワークライフバランスの取れた平和な暮らしをしたいと思ってます。
帰国後、いつかカナダに戻ることもあるかもしれないので、そのためにネイティブに近い英語力の習得やデザイナーとしての職歴など、未来のために選択肢を広げておきたいです。
また、日本に帰国する前に、いつか住みたいと思っていたバルセロナで語学留学する目標も叶えたいです。
-好きな本:ハリーポッター
-尊敬する人:Ed Sheeran。飾らない謙虚な姿勢と、さまざまな困難を乗り越えて成功を掴んだことを尊敬しています。“Everything will be okay in the end. If it’s not okay, then it’s not the end.”という彼らしい言葉も好きです。
-感謝している人と一言メッセージ:母。本人にあまり直接伝える機会はあまりないですが、自由奔放な私を陰ながら良い時も悪い時もいつもサポートしてくれたり、小さい頃から褒めてくれたおかげで、自己肯定感を持って過ごせる自分がいることに感謝しています。
-カナダの好きなところ:
バンクーバーの自然と都市が融合している感じが好きです。夕日が綺麗でいつも癒されています。