トロント・プロサッカーチームToronto FCとプロ契約をした櫻井功太選手|オリンピック選手もサポートするカナダ公認マッサージ・セラピストが教える身体と健康【第96回】

数年前にTORJAのインタビューに登場してくれた事もある櫻井功太選手。高校卒業時にもプロ契約の誘いが受けるものの、アメリカのアイビーリーグでプレーしてみたいと大学進学への道を選択、大学3年生で背番号10と活躍し、有名大学での勉強においても卒業時に成績優秀表彰を受けました。大学卒業後2つ目の夢であるプロサッカー選手への挑戦を始め、先月その夢を叶えました。
なぜか?それは、
①トロントFCのユースチームで育ててもらった気持ちが強く、チームに恩返ししたい。
②ホームである夕陽に照らされるBMOフィールドでプレーした時の感動が忘れられない。
といったトロント市民にとって嬉しい限りの理由なのです。今回アイビーリーグの大学サッカーでは十分に実力発揮した櫻井選手がプロの壁突破に少々苦戦したポイントを紹介します。
ポイント1 スタミナ不足
トロントにいた高校生の時からサポートを始めて、アイビーリーグでプレーしている間も色々なツールを駆使してサポートを継続していたので、距離は離れていても大体のコンディションを把握していましたが、私がスタミナ不足を感じた、また本人から報告されることはなかったので今回プロの練習レベルの高さを認識させられる出来事でした。私はサッカーのコーチではないので、フィジカルなアプローチするのでなく、過去に多くのトップアスリートを救ってきた過去のコラムでも紹介した「TAD式胸郭リラックスメソッド」で呼吸を楽にできるようにする対策を講じました。

ポイント2 パス軌道の安定
ミッドフィルダーである櫻井選手に一番求められるのは安定して正確な良いパスを蹴り出すことです。安定した正確な良いパスとは、バックスピンか無回転で一定の高さ軌道のボールを蹴ることだと教わりました。安定した回転のボールは受け側がボールコントロールしやすく、平行軌道のボールは結果として最短距離で相手に届くのでボール到達を0.何秒短縮して相手チームのディフェンダーが来る前にボールを処理できるというのです。安定したパスを出すためのマッサージというのは、ハッキリ言って経験がなかったので気持ち良くプレーしてもらうように、腰・膝・足首の関節を丁寧にコンディショニングしました。
ポイント3 プロのプレッシャー
長年の夢であったプロサッカーの舞台ですが、実際にはレベルの高さやアマチュア時代と全く違う選手に対する要求にプレッシャーも感じてプレーにも微妙に変化をもたらしました。具体的に言うと、アマチュア時代は自分のプレーさえしっかりしていれば文句を言われないし、それで良いと考えていましたが、プロに要求されることは、まず勝利です。自分が良いプレーをしていてもチームが負ければ全く評価されないのです。
1つのプレーの重みの大きさを思い知る
プロは収入のかかった真剣プレーです。サッカーは自分にボールが来なければ何も出来ません。自分にパスを出してもらうにはチームメートから、コイツにパスしたら良い結果を出して自分にもメリット有りと認識されなくてはなりません。先シーズンまでトロントFCでプレーしていた先輩である遠藤翼選手の、グランドの外でもチームメートとフレンドリーに真摯に接する姿を見て人間関係構築の重要性を学んだと言います。

フィールド・オブ・ドリームス
先日、櫻井選手の高校生からの夢が叶う日が訪れました。トロントFCのBMOフィールドで夕方の試合に先発出場を告げられたのです。夕方の試合というのがポイントで、夕陽がBMOフィールドのスタンド越しに沈んでいくのが一番好きな光景だからです。また、櫻井選手が怪我をせずにコンディションがいつも良いのに気がついて、強引に私の所に辿り着いた一年先輩のチームメートのPaul Rothrock選手も先発出場ということで試合に招待いただき観戦してきました。
ストライカーとしてゴールを決めてチームを引っ張り大活躍のRuthrock選手に比べ、淡白なプレーの目立った櫻井選手でしたが、後日聞いてみると高校生の頃からの夢が叶った感動で胸が一杯で試合中は集中力に欠けたと教えてくれました。良いストーリーだとは思いますが、プロの場合2度の同じ失敗は致命傷になるのでサポート側の私もより目を光らせて注意深くサポートをしていこうと考えています。
遠藤翼選手に続く、日本人トロントFCミッドフィルダー櫻井功太選手の応援を宜しくお願いします。






