見れて、体感できる建物達。
Design Exchange
234 Bay St.

1 ドアの向こうには外観とはひと味違うゆったりとした空気が流れる 2 外観
3 ミュージアムショップ 4 60年代などの貴重なアイテムが所狭しと出番を待つ 5 企画展スペース。
ビジネス街の中ひっそりとたたずむDesign Exchange。一見、ギャラリーには見えない、重厚感のあるドアを開くと、そこにはデザインの世界が広がる。 1994年の秋に公開され始め、そのルーツは1980年代にまで遡る。元々為替市場だったこの場所は、ビル内の至る所にその面影を見ることができる。一度、カナダ政府や文化団体の資金不足により制作が中止になったものの、1986年にトロント大学の援助もありその危機は回避され、繰り返される協議の上、ついに1987年2月にDesign Exchangeの有用性が認められ、当時の首相、Jean Chrétienによって正式に公開された。 現在までに400回以上の展示会が行われ、展示数は150点にまでのぼる。 アートを楽しむだけの場所だけではなく、セミナーや国際会議、講義などの場としても利用されている。
Art Gallery of Ontario
317 Dundas St W

1 様々な角度から見ても楽しい 2 外廊下 3 ミュージアムショップ
やはり、その形には目を奪われる。近くを通るたび、見上げてしまう。 オンタリオ美術館(AGO)は1900年に民間人のグループによって設立され、そのコレクションは1世紀にわたり68,000点を超える。 45,000平方メーターの広大なスペースにはカナダを代表する芸術家の作品を始め、パブロ・ピカソ、オーギュスト・ロダン、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホなどヨーロッパの有名な芸術家の作品やルネッサンス装飾芸術など、世界的にも名高い芸術品が並べられている。 広大な建物内には、子供達のためのワークショップのスペースや、カフェ、図書館などもある。ミュージアムショップ内にあるブックコーナーは、旬の画集が揃う。ふらっと立ち寄ってもいい感じ。
University of Toronto

1 学生寮、Graduate House。文字の部分には入れないそうだ。2 Robarts Library このエリアは学生で溢れかえる 3 Economics Department
(1)スパダイナへ行くストリートカーに乗る時いつも見える、この建物が気になっていた。 トロント大学のGraduate HouseはThom Mayneによってデザイン、建築され。現在426人の生徒が居住している学生寮だ。 2000年に今のGraduate Houseが作られる前は、学生寮は321Bloor st.にあり、そちらもPaisley、Maraniの二名によりデザインされ、現在はトロントの建築物遺産として登録されている。 (2)幾何学的な三角形の建築が印象的なRobarts Libraryは、4000万ドル以上のコストをかけ、1973年に完成した。このコンクリートの巨大な塊、図書館だったとは思いもしなかった。 正式名はThe John P. Robarts Resarch Library、その名の通り、カナダ100周年の際にオンタリオ17代目首相John Robartsの為に建築された図書館だ。デザイン、施工はMathersとHaldenにより行われ、5年の歳月を使い完成した。 図書館内には480万を超える書籍を有し、図書館の印象的な外観から、”Frot Book(本の砦)”の愛称で親しまれているそうだ。
Gardiner Museum
111 Queens Park
ROMの真向かいに位置するモダンな建物が目立つGardiner Museumは、Keith Waglandのデザインを用いてGeorge R. Gardiner、Helen Gardiner夫妻により1984年に設立された。 ” 陶器の宝石箱”と称されるだけあり、カナダ唯一の製陶術の特化した博物館であり、古代アメリカ、イタリアのルネッサンス、ヨーロッパや日本の磁器など 2900点に及ぶ展示がされており、1年に3回ほどの展示会も行われている。半額で入れる日もあるので、ウェブで調べてから行ってみよう。
Museum of contemporary canadian art
952 Queen Street W.
外観は控えめだが、建物内はアートに対する強い想いを感じることができる、MOCCA(Musium of contemporary canadian art)。 MOCCAは、1999年にアート・ギャラリーから設立され、 2005年に北アメリカの最もダイナミックな芸術コミュニティの1つの中心になった。2つの主要な展示スペースがあり、2005年以降、800人以上のアーティストが、80以上の展示とプロジェクトでフューチャーされた。 ローカルから世界的な連結性と関わりの促進剤として、トロントだけでなく、国際的なネットワークを創り出すことを目的としている。 2001年以降、MOCCAはアメリカ、中国、台湾、フランス、ドイツ、イタリアとスペインを含む7カ国での展覧会とプロジェクトを行った。アーティストが集まるQueen Wのこのエリアで、よりローカルなアートに触れてみるのもいいかもしれない。ワークショップや様々なイベントも行っている。