カナダ全土で話題沸騰!ウィニペグに出現した人間巨大メープルリーフの秘密に迫る
毎年カナダデーには各地で非常に多くのイベントが行われる。その中でも、ここ数年カナダデーに行われる目玉イベントの一つ、ウィニペグの人間巨大国旗が今年は巨大メープルリーフを描くという一味違った形で行われ、その模様はカナダ各地にビッグニュースとして広まり、人々の注目を集めた。そこで今回は、Downtown Winnipeg BIZのディレクターであるティニキ・ディーヤングさんにインタビューを行った。
Q カナダデーに行われる人間巨大国旗を作るというこのビッグイベントは、いつから行われているのでしょうか?
A このイベントは今年で7年目になります。去年までの6年間は、大勢の人が集まって一つの巨大カナダ国旗を描いていたのですが、メープルリーフを描くのは今年が初めてでした。昨年は3200人の参加者が、そして今年は3600人の方が参加してくれました。最も参加者が多かったときは3800人集まったこともあったのです。
Q イベント設立から現在に至るまでの経緯や変化などを教えてください。
A このイベントが始まったのは、素晴らしい運営委員会のメンバー達と、ビクトリアでこの人間巨大国旗を見たことがある人達によって編成されたボランティア団体のおかげでした。年を重ねるにつれイベントの規模もだんだんと大きくなっていき、最初の3年間はカナダ各地での人間巨大国旗の中で最大級の人間国旗であるという称号が与えられました。2年目の2012年には、ウィニペグで描かれた人間巨大国旗の写真がCanada Postの切手のデザインとしても採用されました。これまでManitoba Legislature、The Forks、Shaw Park、Portage&Mainという4つの異なる場所でイベントが行われてきています。
Q ウィニペグの大きな主要道路にメープルリーフを描くという、この新しい挑戦をした理由はなんだったのでしょうか?
A このイベントをPortage & Mainの交差点に移動させ、オフィスタワーである201 Portageの目の前でカナダデーメープルリーフを披露したのには非常にたくさんの理由がありました。Portage & Mainはウィニペグの、そしてカナダの中心にある象徴的な交差点ですので、本イベントが行われるには最適だと考えたのです。ウィニペグ市からその場所でイベントを行う許可が得られ、こんなことは滅多にない!と一気にプロジェクトを進行させました。我々、Downtown Winnipeg BIZはPortage & Mainでの歩行者交通の再開を支援していたこともあり、もう一度多くの人々で埋め尽くされた交差点の姿を見ることができて、非常に楽しいひと時となりました。
また今年はカナダ建国150周年であり、いつもと違うことに挑戦する良い機会でした。これだけカナダ人であることに誇りを持った多種多様な人々が街の中心部に集まり、かつ都会のビル群の中にこれだけ大きなメープルリーフが現れたのですから、このイベントの写真やビデオは瞬く間に拡散されていきましたね。イベントの成功には、プロジェクトを運営するボランティアの皆さんと委員会メンバーの力が必要不可欠です。今年は正確な形のメープルリーフを形成するために協力してくれたStantecの皆様方と力を合わせてイベント成功へと尽力しました。赤と白のシャツを用意して、カナダ国旗の柄になるようそれぞれ人員を配置していた去年までに比べれば、今回は赤一色のシャツを用意してメープルリーフの形を作るということで、仕組みとしてはそんなに複雑ではなかったかもしれませんね。
Q 最後に、来年に向けての計画を教えてください。
A 実は運営委員会メンバーが引退を控えており、彼らを欠いた状況でこのイベントが今後どのように動いていくのかは、私たちにも正直分からないのが現状です。よって、来年はまだ未定段階、ということになります。それでも、そのように皆さんから質問をいただけるのは非常にありがたく思っています。