道を教える練習をしてみましょう|留学カウンセラーが説くワーホリカナダ生活 Vol.61
日常生活編21:早い段階で方向や土地勘をしっかり掴み、道を教える練習をしてみましょう!
語学学校でもクラスで「Direction」といって道や場所の案内の仕方などを学ぶ機会があったりするかと思います(私自身実は語学学校でこの道案内がトピックになった時にその難しさにやや苦手意識を感じたのを覚えています)。
現地生活も暫く経てば、ステイ先と学校との往復だけでなく、友達と一緒に出かけたり散策したりして段々と現地の土地勘がつかめてくるはずです。交通機関の乗り方なども覚えて行動範囲も広がることでしょう。最近はスマートフォンのGoogle Mapなどで現在位置と目的地への行きかたなど直ぐにチェックできるので、初めて行く場合もそれほど迷ったりしないといわれるかもしれません。ただ、中にはスマートフォンを見ながらも方向が分からず迷ってしまったり、一度行ったことがある場所なのに何度も同じようにGoogleに頼らないと目的地にいけない、という人も結構いるようです。現地に来てもう何ヶ月も経つのにまだ土地勘がつかめておらず、人に道を聞かれても分からず案内できないというのはかなり残念です。土地勘を掴むということはMapに頼らなくても市内の目的地に行くことができるほどすでに方角や方向が分かっていて道順も自身で判断できることを指します。例えば具体的な住所や建物はわからなくても、人にその近くの主な交差点を聞けば大体どの辺になるのかが直ぐに分かるといったようなものです。
最近の留学生の皆さんは普段からスマートフォンに依存している為か、現地に来て暫く経っても方角が分からなかったり、何度か行ったことがある場所でも相変わらず行き方は覚えていないという人がたまにいらっしゃいます。そうなると、もし街で人に(特にお年寄りなどスマートフォンを使わない人達などに)道をきかれても全く答えることができません。その場でスマートフォンを出してMapで調べてあげても、その方角の説明がうまくできるかは別の話。もしも方角や位置関係などがすでに頭に入っていて土地勘を感覚でつかめていれば、道を聞かれた時にもスムーズに答えてあげることができるでしょう。会話の練習としても人に道を教えてあげることができたときの達成感と、相手に感謝された時の満足感はその後の自信にもつながります。現地生活を充実させるためにも現地の土地勘を掴むことは常に意識していきましょう!
高林紘子
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。