冬のコートは高価なブランドものが良いとは限らないので賢く選ぶようにしましょう!|留学カウンセラーが説くワーホリカナダ生活 Vol.74
日常生活編34: 冬のコートは高価なブランドものが良いとは限らないので賢く選ぶようにしましょう。
「トロントの冬は寒くて厳しい」と聞いた寒さが苦手なタイプの方はある意味強迫観念のようなものから冬のジャケットはわざわざ高価なブランドものを購入しようと考える人が少なくないようです。カナダといえばお馴染みの「カナダ○ース」といった有名なブランドは日本でもなぜか随分と人気のようでカナダに来たらこの高価なジャケットを購入する人も沢山見かけます。私のことをよく知っている方は、私自身がこの高価なジャケットに対してポジティブなイメージを持っていないことも知っていると思いますが、実際カナダの厳しい冬を過ごすための機能性を考えた場合でも特にそこまで高価なジャケットは必要ないのです。
トロントの冬は確かにかなり寒くなる日がありますが、外は極寒でも室内に入ればセントラルヒーティングで半そででも過ごせそうなくらいの暖かさなので防寒対策が必要になるのは外に出る時だけと言えます。外に出てもバスや地下鉄などに乗ってしまえば寒さは感じませんし、場所によっては地下道を使い外に出なくても移動できることがあります。いずれにしても寒い日は誰もができるだけ外に出る時間を最小限にすることを考えると思いますので、そうなれば実際暖かいコートが必要になる時間はそこまで長くないのではないかと思います。その限られた時間のためだけに何百ドルや何千ドルもする高価なジャケットを購入するというのは全く理にかなっていません。
さらにそういった高価なジャケットなどはレストランや図書館、学校やフードコートなど公共の場所では盗難に合いやすいというリスクを負うことにもなります。コートチェックのあるバーやクラブ、レストランでさえ盗難が発生するくらいです(お店側は責任を負うことはしません)。これからずっと極寒の地に長く暮らしていくのであれば別ですが、たった一冬や二冬を過ごすくらいの予定であれば大げさなコートは無用だと思います。それよりは値段、機能性、実用性を考えたらスポーツ用品店などにあるスキーやスノボのジャケットとしても機能するものなどをセールで購入するほうが十分暖かくて値段もかなり抑えることができ、機能性にも長けているので理にかなっていると言えます。トロントの厳しい冬を乗りきるのに必要なのは、高価で大げさなジャケットではなくできるだけ賢い判断をすることだといえるでしょう。
高林紘子
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。