基本的なパソコン操作とEメールのやり取りは慣れておきましょう!|留学カウンセラーが説くワーホリカナダ生活 Vol.76
日常生活編36:基本的なパソコン操作とEメールのやり取りは当たり前レベルになるように使い慣れておきましょう。
日本から留学についてのお問合せの中でも、最近立て続けにあったケースが、「普段メールも使わずパソコンもないため、LINEでカウンセリングや手続きをお願いしたい」というリクエスト。日本ではLINEは非常に一般的なコミュニケーションツールになっているせいか、留学に関する大事なやり取りなどもLINEで簡単にできたら便利(むしろLINEでできるのが当たり前)と捉えている方が増えているようです。しかしカナダを含めた欧米ではこのLINEのサービスは全く一般的ではありません。LINEを使っているカナダ人がいたらそれはよほど日本やアジアに興味があったり精通している人だけでしょう。
現地で就職しビジネスに関わるなどとなったらパソコンスキルやEメールが使えなかったら話にもならない世界です。ビジネス上の書類の添付、ビジネス間のやり取りもEメールが当たり前です。カナダ移民局のオンラインサービスを使ったビザ関連のやり取りも基本はEメールアドレスを登録し、メール上でコミュニケーションが取られます。語学学校に行っても、異国から来た留学生達でEメールやパソコンの使い方に慣れていない、などという学生はめったにいないのに対し、なぜか日本人だけ「自分のノートパソコンも持っていなければEメールの使い方を含めた基本的な使い方が分からない」という若者が増えています。私たちの世代(現在の30代後半から40代全般)からしたら非常に信じがたい現象といえますし、特に異国の地に留学や就職するつもりでいる方が基本的なパソコンスキルやEメールを使うのが当たり前という感覚を持っていないのには結構ショックだったりします。
先日はカナダでカレッジ進学をして現地就職を志している、という方が「メールはあまり使わないのでLINEでやり取りしたい」とリクエストしてくる始末…。この先カナダでカレッジ進学をしてカナダ人や他の優秀な留学生と肩を並べて勉強し、本格的なプロジェクトや就職活動に挑もうというのに、どのように生き抜いていくつもりなのか首をかしげざるを得ない出来事でした。ワーホリでも自身でレジュメを真っ白な状態から作ることになりますし、学校の課題などや資料作成なども基本的にEメールやパソコンが必要になる訳です。現地で生活していく上でも、日本でのスタンダードではなくグローバルスタンダードに適応していく努力が大事であることを心得えましょう。
高林紘子
East-West カナダ留学センタートロント社代表
大学卒業後2001年に語学留学でトロントに渡来。語学留学とビジネススクール、ワーホリなどを経たのち、ジョージブラウンカレッジに進学。 成績上位者Dean’s Honour のタイトルを得てPost-Graduate Diploma取得。カレッジ卒業後、現職に就き就労ビザを経たのち永住権取得。カウンセリングした留学生は延べ1千人以上にも及ぶ。