Eye Capture #001

世界は言葉で溢れている。頭の中だけでは押さえきれない感情を今吐き出し、自己表現のツールとしてストリートアートはトロントの街を飾る。
ストリートアート(グラフィティ)、日本でいういわゆる落書き。閉まったシャッターや壁面をキャンバス代わりに無断で使い、外観を崩すということであまり受け入れられてない行為だが、トロントの街を散策するとあらゆるところに存在する”落書き”に足止めをさせられる。

汚い言葉や恋の詩の走り描き。くすっと笑えるユーモアが効いたアート。たまにはその時の政治についての訴えなど、グラフィティは今を描いている様にも思える。明日には消されてしまうかもしれないアートはなにを言いたかったのか、私なりに解釈して好きな事を書いてみようと思います。
今回の一枚はトロントのロブ・フォード市長と”WE CAN’T AFFORD THIS”というジョークが効いたグラフィティ。反対色を組み合わせ、色鮮やかに描かれたポップなフォード氏。軽いタッチに遊びがみられ余計皮肉めいてる。面白い。おやっと思ったのが口横が白く抜かれているところ。撮影時は、すでに市長がクラック吸引を認めた後だったので、もしかしたら。。と連想した。というのもこの絵はこてこてのベタ塗りではなく壁面のタイルのパターンを良く生かしているのでスッと取られた空白でも自然に見えるのだ。口元の白色が後で抜かれたとすれば、さらに皮肉を強調させ、2度笑える進化系グラフィティ。
ロブ・フォード市長、赤ら顔でとにかく体格が大きく、一度見たら忘れられないインパクトがある。スキャンダルの多さで有名になりトロント、いやカナダ中で知らない人はいないのでは。10月の市長選も立候補される様で気になるところ。それまでに市長についていけない、やってられない、等の不満を主張するこうした訴えは続くかもしれない。
Shihori 東京生まれ。 横浜美術短期大学グラフィックデザイン学部卒業後、グループ展やコラボレーション等で活動する。海外で長期滞在したいという理由からワーキングホリデービザで渡加。自然が多く色んな文化が共存し自由でゆるい雰囲気が気に入りカナダ3年目を迎える。ユーモアのあるアートを日々探索中。フリーのイラストレーターとして活動をする一方、TORJAでは経済コラムの挿絵を中心に描いている。
WEB SITE : shihoriokiai.com













