Eye Capture #004

トロントには様々な人種が住んでいることから信仰上や主義の理由で特定の動物を食べない人々が多くいる。例をあげれば豚肉を食べないイスラム教徒、牛肉を食べないヒンドゥー教徒、肉を食べないベジタリアンなど、食べ物に対してセンシティブな考えを持っているのだ。おかげで日本ではあまり考えなかった食文化の違いに気付かされることが多い。きっと街の中でレストラン1軒出すのにも暗黙のルールがあるのだろう。

今回の1枚はQueen st East 沿いのレストランが軒を連ねる場所にひっそりと描かれてあった。白い枠の中からこちらをみる牛。背中には大きな赤い丸。顔も赤く怒ってる様だ。そして下には緑の文字でこう書いてあった。
Cow: Hi computer! Why do I have a hole in my stomach?
(ねぇコンピューター!なんでぼくのお腹には穴が空いてるの?)
Computer: Coz the scientists said better burgers will come out of you.
(科学者達によると君のお肉はバーガーに最適だからです。)
Cow: W.T.F.?
(What The Fuck?)
Computer: I know. Sorry.
(ですよね。すみません。)
・・・思わず吹き出してしまった。皮肉たっぷりで面白い!でもどう解釈していいのやら。穴が空いてるところは丁度サーロインで、牛肉の部位のなかでも柔らかく最高に美味しいところ。明るくとらえるなら、サーロインはバーガーじゃなくステーキにして!と言ったところか・・ともかく、自ら話すことのない牛とコンピューターとの秘密の会話を通して、食べてる動物達には感謝しようと思わされたグラフィティだった。
Shihori 東京生まれ。 横浜美術短期大学グラフィックデザイン学部卒業後、グループ展やコラボレーション等で活動する。海外で長期滞在したいという理由からワーキングホリデービザで渡加。自然が多く色んな文化が共存し自由でゆるい雰囲気が気に入りカナダ3年目を迎える。ユーモアのあるアートを日々探索中。フリーのイラストレーターとして活動をする一方、TORJAでは経済コラムの挿絵を中心に描いている。
WEB SITE : shihoriokiai.com













