花と朝食
花屋で働くフードアナリストが提案する花と朝食








1日の始まり、朝。
朝のスタートは美味しい朝食から。お気に入りのパン屋さんでパンを買ったり、時間をかけてコーヒーを淹れたり、新鮮な野菜でサラダを作ったり、旬のフルーツをガラスの器に並べたり…そこに、自分で選んだ花を飾ると、1日の始まりにぴったりな、いつもよりほんのちょっと美味しい食卓の出来上がり。丁寧に生きる1日の始まり。
心に時間に余裕があるから花を飾るのではく、花を飾ることで生まれる、いつもとは違う時間や食卓風景…そんな新しい発見や気付きは日々のちょっとしたスパイスになって明日に繋がる。
トーストにコーヒーだけのシンプルな朝食も、花を飾るだけで彩りのあるテーブルに。季節の花を飾ると、普段は見落としがちな季節や花の匂いを感じる時間になる。目まぐるしく過ぎていく日常の中で疎かになりがちな、季節を感じながら食事を摂るという時間を思い出させてくれるきっかけになる。
その日の洋服にアクセサリーや靴を選ぶように、飾る花に合わせて、朝食のメニューや食器を選ぶことも美味しい食卓には欠かせない。ナチュラルな植物には、木製のカッティングボードをお皿に使ってお気に入りのパンを並べて、透明感のある花には、白が美しい陶器やガラスのプレートに旬のフルーツや甘いフレンチトーストを盛りつける。
桜やブルーベリー、房スグリなどの枝物は、ぐっと背を高く生けて、花の下で朝食を。朝日が差し込む窓辺だと、お皿にゆらゆら影を落として…まるで木洩れ日の中でのピクニックみたいに。新芽が出てるね、もうすぐ蕾が開きそう、なんて子供やパートナーと話しながら朝食を摂る時間は、いつもバタバタ慌ただしい朝の風景から、穏やかな愛しいものになる。
リキュウソウやアイビー、クレマチスなどの蔓性植物は、お皿やコップの間を縫うように這わせて飾ると、空気感が生まれる。夏の暑い日には、テーブルの上を軽やかに演出してくれる。
バラやトルコキキョウ、ヒマワリなどはガラスのコップに背を低めに生けて、キュートな横顔も楽しむ。庭やベランダのハーブも摘んで一緒に生けるとナチュラルな雰囲気に。花びらをお皿に散らすと、特別な日にも嬉しい、少しロマンティックな気分に。
ほんのちょっと飾り方を変えるだけで、その日の気分まで変わる。気分が変わると、朝食のメニューもひと手間加えてみたくなる。トーストはフレンチトーストに、オムレツにはチーズをいれたり、サラダはドレッシングを変えてみたり…花と朝食の素敵な美味しい関係。
毎日の生活が朝食から変わると、1日の過ごし方、明日の過ごし方も変わってくる。そうすると、きっともっと毎日を丁寧に生きることができる。
植物に触れること、花を飾ることを特別なことのように考えず、あなたの日常に寄り添うような形でライフスタイルに取り入れてみてほしい。
まず、朝食に花を一輪飾ってみるところから。

フローリスト/フードアナリスト
Instagram @natsuki.gram
大阪の花屋で働きながら、フードアナリストとして「食卓に花を」というコンセプトでダイニングに花を飾る習慣をもっと普及させたいなと思い活動しています。食卓に花のある風景を写真に撮り、instagramなどのSNSで紹介、発信しています。










