【第34回】モーターシティを越えて:活気 あふれる文化と歴史を発見するデトロイトの魅力|グレートレークスとブルーサークルの旅
かつて自動車産業の中心地として栄えたデトロイトは、近年そのイメージを大きく変貌させ、アート、音楽、食など、様々なカルチャーシーンで注目を集める都市へと生まれ変わりました。
1. 蘇る街並みとユニークな建築
ダウンタウンには、近代的な高層ビル群が立ち並び、活気あふれる街並みが広がります。なかでも、GMの本社ビルであるルネサンスセンターは、デトロイトのシンボル的存在。展望台からは、市内を一望することができます。
一方、近年注目を集めているのが、ミッドタウンやコークタウンなどのエリア。歴史的な建造物が残るレトロな街並みは、まるでタイムスリップしたような感覚を味わえます。壁画やグラフィティなど、個性的なアート作品もあちこちで見ることができます。
2. 音楽の街: モータウンサウンドのルーツを辿る
デトロイトといえば、やはりモータウンサウンド。スティーヴィー・ワンダーやダイアナ・ロスなど、数多くの伝説的なアーティストを生み出したモータウンレコードの本社跡地には、博物館がオープン。当時の様子を再現した展示や、貴重な音源などを楽しむことができます。
また、市内には、モータウンサウンドを今に伝えるライブハウスやレコードショップも多く点在。本場の音楽に触れたい方は、ぜひ訪れてみてください。
3. アートと文化の交差点:刺激的な表現に出会う
デトロイト美術館は、アメリカ有数の規模を誇る美術館。ヨーロッパの巨匠から現代アートまで、幅広いコレクションを所蔵しています。また、コンテンポラリーアートに特化したDIA展覧会・パフォーマンスホールもあり、常に新しい表現を発信しています。
デトロイト美術館(Detroit Institute of Arts)は、アメリカ初の信号付き舗装道路であるウッドワード通り(Woodward Avenue)にあり、そのコレクションは、先史時代から 21 世紀までという膨大な期間を網羅しています。 特に有名なのは、メキシコ人画家ディエゴ・リベラによる壁画「デトロイトの産業」とフィンセント・ファン・ゴッホの「自画像」です。
4. 食の冒険: 多様な文化が織りなす味覚
デトロイトは、自動車産業で栄えた多民族都市。そのため、世界各国の料理を楽しむことができます。なかでも人気なのが、メキシカン料理。老舗のレストランから屋台まで、様々なスタイルのお店が軒を連ねています。
また、近年注目を集めているのが、ベジタリアンやヴィーガン向けのレストラン。ヘルシーで美味しい料理がいただけるお店が続々とオープンしています。
5. 自然との触れ合い:都会のオアシス
デトロイトには、都会の喧騒を離れてリラックスできる公園がいくつもあります。カナダとアメリカの間にあるベル・アイル島は、デトロイト川に浮かぶ島にある公園。遊歩道やサイクリングコース、ビーチなどが整備されており、市民の憩いの場となっています。
自動車産業のイメージが強いデトロイトですが、近年はアート、音楽、食など、様々なカルチャーシーンで注目を集める都市へと生まれ変わりました。歴史的な建造物と近代的な街並みが融合したユニークな街並み、モータウンサウンドのルーツを辿る音楽シーン、刺激的なアート表現、多様な文化が織りなす食など、デトロイトにはまだまだ多くの魅力が詰まっています。
かつての栄光を取り戻しつつ、新たな道を歩み始めたデトロイト。ぜひ一度訪れて、その活気と魅力を体感してみてください。
カナダスペシャリスト・グレートレイクスペシャリスト・トラベルアドバイザー
Google Local Guide Level 8 心に残る旅行手配をモットーに約20年にわたって旅行業界でツアー企画、法人出張、チャーター機の手配をしていました。インスタグラムmichitravel_channelでは、カナダ・アメリカ中西部の生活が楽しく充実したものになる旅情報を配信中。