一生忘れないであろう案件|カナダで永住権! トロント発信の移民・結婚・就労ビザ情報
私事ながら、起業して今年で14年目に入りました。振り返ってみると、本当に沢山の素晴らしいお客様に恵まれ、時にはお客様の優しいお言葉に感動したり、お客様のカナダに移民したいという強い意思と勇気にインスパイアされたりしながら過ごしてきた14年間でした。ただ残念ながら時には辛い思いをし、事実に驚き、そして到底信じられない、と感じた案件もありました。
今月は後者について、恐らく残りの人生で決して忘れないであろうと感じている案件を幾つかお話します。
案件その一
ある日、少しお年を召されたカップル(日本人の女性とカナダ人の男性)がコンサルテーションにお越しになりました。「私たちは付き合って数ヶ月で結婚することにしたんだ。WifeのPR申請を頼むよ」ということでしたが、お話を伺ってみるとその女性には未成年のお子様が日本に三名いるということが判明しました。
お子様三名も(カナダに移民する・しないに関わらず)健康診断を受診し、無犯罪証明書を提出しなければならない旨をお話すると、女性が急に大声を出して激怒され、弊社オフィスを立ち去りました。その後同日中に男性からお電話があり、「今、私たちはレストランにいるのだが、もう一度彼女に話してくれないか」と言われたと同時に一方的にお電話を女性に渡されました。私が話しだそうとした瞬間、女性は再度大声で受話器に向かって怒鳴りだしました。
「私は子供とは一切関係はありません!もう彼とも一切話したくありません。あなたが彼と話をつけて下さい。」そして男性に電話を渡し、レストランを出て行かれたそうです。この一連のことだけでも大変驚きましたが、更に驚いたことがありました。この事件の半年後、何と他の男性のお客様から、「旦那さんから家を追い出された、可哀想な日本人の女性の移民申請をサポートしようと思っている」との連絡があり、お話を伺っているうちに、この女性が同一人物であると気が付きました。
案件その二
個人移民申請の代行をご依頼頂いたお客様で、1年程頻繁に書類のことについてやり取りをさせて頂いた方がいらっしゃいました。初めはこの方の独特なやり取りの方法(宛名無し、表題も無し、急に本題に入り、通常1行から3行のみ)や頻繁にかかってくるお電話(要件は5分程度で後はずっとカナダでの仕事や政府の対応の悪さについて、愚痴を主に話されていました)に戸惑いましたが、悪気は無いはずと自分に言い聞かせて辛抱強く対応しておりました。
ある時、ハムスターのペットが亡くなり、同時期に仕事も解雇されたと伺ってお悔やみを申し上げましたところ、その後から彼女のメールは益々威圧的・攻撃的になり、明らかにプライベートで起こったことに対してのフラストレーションを私にぶつけてくるようになりました。最終的に私も「このままではこのお客様をアシストすることは不可能」であると判断し、Representativeとしての役目を果たすことが難しいと申し上げました。その途端に「私は長い間精神病にかかっております。パニックになるのでそのようなメールはやめて下さい、やめて下さい、やめて下さい」と連続して何通も送られてきました。
案件その三
カナダ人のご主人と日本人の奥様の移民の代行申請を担当させて頂きました。申請準備の最中、奥様が幾度も「できるだけ早く申請したい」と何故か焦っている様子でしたが、その理由は教えてくださいませんでした。
いざ全ての書類の準備が完了し、あとはお二人にご署名頂くだけという段階になって、ご主人より一通のメールが届きました。「僕は妻の移民は今後一切サポートしない。申請は取り消して欲しい」との内容でした。奥様側の意思確認も必要であるため、ご連絡を差し上げても繋がりません。
お二人のご予約日が迫っていたためどうしたものかと考えていたところ、ご主人よりお電話がありました。「妻から連絡はきましたか」と聞かれ、その時点ではまだご連絡がない旨お伝えすると、「そうだろうね。実は先週、妻がずっと浮気していたことが発覚した。即刻家から追い出した。だから彼女の移民申請は一切サポートするつもりはない」とのことでした。驚きの展開に言葉を失いましたが、その後ご当人よりご連絡があり、「私にも言い分はある。彼に階段から突き落とされた。DVが普段から凄かった」と電話口で泣いていました。
まとめ
このように、色々なお客様をアシストしてきました。書き出すときりがないのですが、今後(良い意味でも、悪い意味でも)印象に残っている案件を時々お話ししたいと思います。