【新連載】ワインの時間 |ナイアガラの老舗ワイナリー「シャトー・デ・シャルム」が綴る四季。
ナイアガラの老舗ワイナリー Chateau des Charmes が届ける新連載。畑とセラーの季節の表情、今月の一本、そしてワイン造りの背景まで。ナイアガラの風土と時間が育む一杯の魅力を、現地から丁寧に綴っていく。
1. 初夏のナイアガラと一杯の白ワイン「アリゴテ」

Chateau des Charmes
日本語に訳すと“チャーミングなお城”、または“かわいいお城”と名付けられたこのワイナリーは1978年の創業以来、ナイアガラにおけるワイン造りの発展に貢献してきました。約50年にわたり、ヨーロッパ原産で世界のワイン用葡萄の大半を占めるヴィティス・ヴィニフェラ種を栽培し、ヨーロッパの伝統とナイアガラ特有の個性が調和したワインを生み出してきました。そして現在も13品種の葡萄の栽培を続けています。
ワインは白・ロゼ・赤のスティルワインをはじめ、スパークリングワインやアイスワインまで幅広いスタイルを製造しています。価格帯も、日常的に気軽に楽しめるものから特別な場面にふさわしいものまで多様に取り揃えております。
Wine of the Month
数あるワインの中で、今月のおすすめワインとしてご紹介させていただきたいのがAligoté(アリゴテ)です。
この品種はフランス・ブルゴーニュ原産で、青りんご、洋ナシ、そしてレモン、ライムのような柑橘系の風味も感じられ、フレッシュ&クリスプ、そして程よい酸味が良い持ち味となっています。
この葡萄は寒さに比較的強いこともあり、冷涼な地域でも安定して育つので、気候によるリスクに左右されにくい品種と言われています。ナイアガラエリアではこの品種は大変珍しく、Chateau des Charmesがこのワインの代表的な生産者として広く知られています。
シンプルなシーフード料理、ビネガーを使った前菜やサラダ、あっさり系、薄味の和食に合う一方、酸味がある事で以外に軽い揚げ物にも合う、フードペアリングとしては万能なワインです。お値段も21.95ドルと比較的お求めやすく、お気軽に楽しんでいただけるボトルです。これから夏に向けて、パティオでのランチ等にぜひ添えていただきたい白ワインです。
In the Vineyard
5月に新芽が出始め、6月の畑では緑が茂り始めます。
静かな成長から一気に生命力が広がる季節。畑が一気に動き出し、葡萄の開花が見られます。気温が上がる事で枝や葉が一気に伸び、密集を防ぐために不要な芽の除去、葉の間引き、枝の誘引が行われ、光と風が房まで届くように調整されます。
開花が終わると小さな緑色の粒が見られます。それが夏にかけて急速に葡萄へと成長していきます。これからがワインの品質の土台が決まる重要な時期。そして緑が濃く、畑全体が最も生きているように見えるシーズンの始まりです。
In the Cellar
地下のワインセラーでは主に前年、または一昨年のワインがタンクや樽の中で熟成されています。地下が貯蔵、熟成の場として最適なのは、年間を通して温度管理がしやすい事、自然に湿度が保たれる事、そして光を避けられるという理由から。ワインがゆっくり化学変化して、味や香りがまろやかで複雑になる、その変化を安定して進めるには地下のセラーは理想的な環境だからです。そして熟成を終えたワインは順次ろ過され、瓶詰工場へと移されていきます。
【TORJA Information】

日本語対応 ワイナリーツアー&テイスティング
Chateau des Charmesでは、日本語対応のワイナリーツアーや試飲プログラムも予約制で実施している。試飲のみの利用も可能で、チーズプレートやシャルキュトリーボードを追加して楽しむこともできる。
ワイナリーはGTAからナイアガラの滝へ向かう途中に位置し、QEW「Niagara-on-the-Lake / Glendale Ave(Exit 38)」から車で数分。ナイアガラ観光と合わせて立ち寄りやすいロケーションも魅力だ。現地でナイアガラワインの世界観を体感してみてはいかがだろうか。

Asia Pacific Operations & International Sales Strategist:松本 有奈
✉️ arina@chateaudescharmes.com
☎ 905-262-4219 ext. 235
1025 York Rd, Niagara-on-the-Lake, ON L0S 1P0

Arina Fedorowich
(アリナ・フェドロウィッチ / 松本有奈)
カナダ在住歴26年、愛媛県出身。2008年の春から当ワイナリーへ勤務。Asia-Pacific部門のイベント、ツアーの予約、ワインの受注発送等を担当。














