ルアー屋さんのオンタリオ釣り日記 第43回 〜ルアー開発秘話 その2〜
前号ではルアーの開発の初期段階の話を書かせて頂きましたが、今号ではどのように製品が出来上がって行くかご紹介させて頂きますね~。
◆ 金型作り
ルアーの製法には色々あるのですが、最も多くの製品に取り入れられている方式がプラスチック素材を使った製品。プラスチックでルアーパーツを成型し、パーツを組み立ててルアーを作っていくのですが、その際に必要になるのがパーツを成型する為の金型です。
金型の出来の良し悪しが製品の質に直結するので、一切の妥協が許されないパートなのですが、自動車産業など工業関連の製造業が盛んなオンタリオ州には高い技術を持ったメーカーが多くあり、そんなメーカーさんと組んでルアー開発を進めています。
写真1 金型作りの際に最も大切な電極と呼ばれる銅パーツを手彫りで仕上げます。
写真2 仕上がった電極。これに電流を流し、スパークの力で金型を彫って行きます。
写真3 電極で彫り込まれた金型。
写真4 金型屋さんとのミーティングシーン。何度も工場に足を運び、打ち合わせをしながら進めて行きます。
写真5 この機械がプラスチックを射出成型するインジェクションマシーン。
写真6 インジェクションマシーンで成型されたルアーパーツ。ここまで来た時は本当に感動しました。
次号、完成編へ続く・・・
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西根博司(にしね ひろし)
鳥取出身。ルアーフィッシング歴33年。プロルアービルダー歴26年。カナダ歴18年。寝ても覚めてもルアー作りと魚釣りのことばかり考えている典型的な釣りバカ人間。