英語のあるある!間違い編|めるものえいご【第16回】
①日本語感覚
Do you have time? Yes, I have.
Do you want to go to Wonderland? Yes! I go, I go!
どちらも正しくはYes, I do.です。Doで聞かれたらDoで答える。日本語で「持ってるー!」とか、「あ、行く行くー!」と言うのに合わせてしまって、わかっちゃいるけど間違える。普段、「Yes」や「Yeah」で済ませがちな人は、「Yes, I do. Yes, I have.(現在完了)Yes, I can. (オバマ)」など、聞かれた通りに、最後まで答えるクセをつけるといいですよ。
②曖昧表現の極み
Do you wanna have dinner or…? 晩ごはん食べる?それとも・・・?
疑問文の最後のOr+消え入る声。コレ、なぜか日本人に多いです。「~だったりしますかね?」とか「もしあなたが他のアイディアがあるんだったらそれでもいいんですけどね」と控えめな疑問や提案を表しているつもりなんですが、ネィティブによれば、「Orなんじゃーい!言わんかーい!」と不満になるそうです。
上の例文で、「・・・それともあ・た・し?」と連想した人は、スケベです。
③そういえば
A: So, how’s it going with the new guy? そういえば、ヤツとどないなってんの?
B: Oh, things are good. By the way, I met my ex the other day. えぇ感じやで。そういえば、こないだ元カレに会ってん。
A: What!? はぁ?
B: It was his birthday, and I was free…. アイツ誕生日やって、ヒマやったし…。
C: Speaking of which(birthday), isn’t yours tomorrow? そういえば、あんたの誕生日、明日じゃないっけ?
A: Yeah. Thanks! せやねん。ありがとう!
B: By the way, did you go to Mike’s birthday party? そういえば、マイクの誕生日パーティー行った??
「そういえば=by the way」と会話の中でやたら多用される傾向にあります。最初のAのように、話題を変える/新しい話題を振る場合は、「So」の方が自然。Cのセリフ、「そう言われて思い出したけど」という文字通りの意味では、「That reminds me of something」「Speaking of which」です。Bの、「今までの会話に情報を加える」とか「連想した似たようなトピックを話す」という意味に限定して使うと間違いがないですよ。
④死ぬ/殺す
大阪のオッサンは、「あーさぶい、さぶい。もう死ぬわ。」等、全く悪気なく日常会話で使いますが、「死ぬ/殺す」をこのまま英語にするとネィティブはかなりぎょっとするし、全然笑えず、精神状態が大丈夫かとまで思うそうです。ぜひ、英語の「おおげさ表現」を覚えてください。(そもそも関西以外では当たり前かもしれません。)
It’s freezing! / It’s boiling! さっぶーー!/あっつーー!(“凍る”“沸騰する”わけないけど、それほど寒い/暑い)
I’m starving. 腹減った~!(starving=飢餓状態)
I’m exhausted. 疲れた~。( exhausted=力尽きた)
いかがでしょう?うぉぉい!使ってた~!という言い回し、あるんじゃないでしょうか?文法が分かってると直るものではなく、日本人/日本語の感覚から来るものなので、なかなか直しにくい間違いです。参考にしてみてくださいね~!
海野 芽瑠萌(Merumo Unno Thorpe)
日本の進学塾にて英語文法・受験対策で5年以上の指導にあたり、数多くの生徒を関西の有名高校へ合格させる。カナダでは英語教育者としての経験と、自身の留学経験を生かしながら留学エージェントへ勤務、その後語学学校にて更なる経験を積んだ後、2012年、トロントで最大規模の留学エージェントBRAND NEW WAYを起ち上げる。現在トロントマネージャーかつカナダ統括ディレクターとして、実践のみならず知識・教養としても役立つ語学留学の提供を目指す。