構文って難しい?|めるものえいご【第7回】
さて、本日の文法テーマは、構文。日本人って構文好きですよね。
テンプレにあてはめるだけで使えるという簡単さで応用が効きます。ただ、「こう習ったからこう言わないといけない」、構文=カタイ言葉・文=話し言葉では使わない、と思い込んでいる方も多いので、本日は中学校で習った構文を日常会話でもっと使おうぜ!というテーマでやっていきます。( )内は中学英語風にカタク訳したもの。
①It..to【動詞の原形】 の構文 ~することは..だ。
はい、中学の時に長文で出てくると、先生が鬼の首でも取ったように、「これはIt…toやぁ~~!」と言っていましたね。Itは形式主語で、実はTo以下が実際の主語で・・・、なんてことはとりあえず置いておいて、もっと簡単に使ってみましょう。
It’s impossible to go out in this freezing cold weather!
こんなくそ寒い中外なんか出られるかい!
(=この凍えるような寒い天気の中、外に出るなどということは不可能である。)
今年の冬は寒すぎですトロント。皆さんの心の叫びを代弁してみました。Itは、「それ」という代名詞の意味はもはやありません。まず、「無理や!!!」とまずは言い切って話し相手の注目を集めます。
その後で、「何が無理かって言うとね」と細かいことを補足するイメージです。限られた形容詞しか使えない!なんてことはないです。Niceでもgreatでも、使いやすい色々な形容詞をあてはめてとにかく使ってみてください。
②too…to【動詞の原形】 ~するにはあまりに・・・だ
トゥートゥーって、かわいい口すんなや!と英語教師に殺意を頂いたことが、ある?ない?コレも中学必須構文です。Tooは、程度がすごい、という意味です。
I am too bored to be sitting around in the house. もう家におんの飽きた。
(=家の中で座っているのにはあまりに退屈すぎる→退屈すぎて家には座っていられない。)
これも同じ。「ヒマすぎんねん!」とまず言い切って、「何がかって言うとね」と付け足すイメージ。英語は、大事な情報、一番言いたいことから順に話していく言語です。
娯楽がなさすぎるトロントの冬。You tubeの再生回数が無駄に上がってしまいますね。ちょっと飲みにでもでかけましょう。
③so … that ~(文)の構文 とても・・・なので~だ。
トラウマレベルで試験に出てきますよね。難しく考えるのやめましょう。So=とても、そんなに、that=後ろの文と前の文をつなぐ接続詞的な役割です。それだけです。
I was so drunk last night that I can’t even remember how I got home.
昨日酔っぱらいすぎて、どうやって家帰ったかも覚えてへん。
(=昨晩私は、とても酔っていて、どうやって家に帰ったかさえ覚えていません。)
「私は、“そんなにも“酔ってたんですよ!」と話しはじめ、「え?どんなに?どんなに?」と興味を引いて、後で情報を付け足します。
thatは単なる接続詞なので、別にandで書き換えても同じことです。絶対セット!なんてルールはナイのでご安心を。Soが入っている文が原因、Thatの後ろが結果ということを理解すると、so thatと2つの単語をくっつけて使った場合の意味も納得です。
Let’s do it again! Let me know in advance so that I can hold the date for you, OK?
また飲もうや!日空けるからさ(日程を空けられるように)、先に教えてや。
構文=なんかまじめな文章で使うやつ、と思って話し言葉では使えないと思い込んでいませんか?せっかく習ったものなので、ぜひたくさん使ってみましょう~!
海野 芽瑠萌(Merumo Unno Thorpe)
日本の進学塾にて英語文法・受験対策で5年以上の指導にあたり、数多くの生徒を関西の有名高校へ合格させる。カナダでは英語教育者としての経験と、自身の留学経験を生かしながら留学エージェントへ勤務、その後語学学校にて更なる経験を積んだ後、2012年、トロントで最大規模の留学エージェントBRAND NEW WAYを起ち上げる。現在トロントマネージャーかつカナダ統括ディレクターとして、実践のみならず知識・教養としても役立つ語学留学の提供を目指す。