使役動詞|めるものえいご【第14回】
①Let me know when you are free. ひまな時教えてや。
②I will have my assistant call you. アシスタントに電話させますね。
③My boyfriend made me wait for him for 2 hours. あの野郎、私を2時間も待たせやがった。
こんな風に「人に~させる」という意味の動詞を、文法用語では使役動詞と言います。「使役動詞+目的語+原型不定詞(動詞の原形)で、(目的語)に(原型不定詞)をさせ○*×&#!▽+§\@?&%・・・。あ、すいません。ややこしすぎて最後寝てました。「使役動詞」で文法書を見ると、「でも、Getの時はなんとかかんとか」「過去分詞がどーたらこーたら」とやたら説明が長いですよ。
シンプルに行きましょう。
①let+人か物+動詞
で、~させる。イメージは「なるべきようになる(やりたいようにやる)ようにする」。Beatlesが言ってる通りです。Let it be.そのまま、なすがまま。最初の例文でも、私は知りたい状態にあるから、そうなるように知らせてね、というようなイメージです。
My boyfriend doesn’t let me drive. (私は運転したい/できるのに)彼が、(その通りに)運転させてくれないの。
車を幅50センチの側溝に頭から突っ込んでから(どうなってそうなってん?というポジションになってました、車が)わが妹は車の運転を禁止されております。
②have
「強制」か、「依頼した結果」か、「被害」の意味がある、とか文法書には書いてますが、いつもの通り、しゃらくせぇ!の一言です。皆さんよくご存知、ハブさんやないですか。ハブさんは「持っている」という意味が基本です。私は持つんですよ、Haveの後の状況を。最初の例で言うとアシスタントが電話をする、という状態を持つのは私である(アシスタントの意志じゃない)、と言ってるんですよね。そのため、日本語では「強制的に~させる」というイメージを持つわけです。
I had my hair cut. 私は、「髪の毛が切られた(my hair was cut)という状態」を私は持っている → 髪切ってもろてん。 ※cutは過去分詞
I had my bag stolen.(かばん盗まれた)も同じ用法です。 文法ルールで覚えてしまうと、え?あれ?さっき使役動詞の後は、動詞の原形って言ったやん!なんで過去分詞なん!?と混乱しますが、まず基本は「~が~だ」という状況を持つ、と考えると納得しやすいのではと思います。③make
③make
「Letと比べて強制の意味合いが強い」とわざわざ言わなくても、これも皆さんおなじみのメイクさんやないですか。「作る」でしょう。彼氏の野郎が、私が待つという状況を作ったんですよ。私がしたいかしたくないかは置いといて。もしこれがletなら、「私待つわ、いつまでも待つわ」とストーカー状態の私をそのまま待たせてくれた、とかいう意味にもなります。 Make it possible with Canon. キャノンで可能(it is possible)にしようぜ。 動詞でなくても使ってますよね。先ほどのhaveと同じように、「~が~だ」という状態を作れ、という文ですね。
他にもhelpやgetが似たような使い方をしますが、「使役動詞」という文法事項は、単によく使う動詞(HaveとかMake)の使い方の一つです。動詞の意味から考えて、うまく使い分けてくださいね!
海野 芽瑠萌(Merumo Unno Thorpe)
日本の進学塾にて英語文法・受験対策で5年以上の指導にあたり、数多くの生徒を関西の有名高校へ合格させる。カナダでは英語教育者としての経験と、自身の留学経験を生かしながら留学エージェントへ勤務、その後語学学校にて更なる経験を積んだ後、2012年、トロントで最大規模の留学エージェントBRAND NEW WAYを起ち上げる。現在トロントマネージャーかつカナダ統括ディレクターとして、実践のみならず知識・教養としても役立つ語学留学の提供を目指す。