みえ的2019年ベスト映画|トロントと日本を繋ぐ映画倶楽部【第12回】

 この連載が始まってもうすぐ1年。ちょうどこの原稿を2019年の年末に書いていることもあり、今回は私が2019年に見た映画からマイベスト作品をご紹介しようと思います。アンタのベスト作品なんか興味ねーから面白いネタよこせ、って声が聞こえてきそうですが、あえてやりますマイベスト披露。

 というのも、映画の記事って、どんな人が書いているのかが大事だと私は思っています。この人の話はどうもピンと来ないな、と思ったら自分とまったく好みが違った、なんてことがあるじゃないですか。なので、ここらあたりで私の偏った好みを認識してもらうとよいのではないかと…はい、前置きはこのくらいにして、2019年に見た新作254本からマイベスト10作品です。

 昨年見た中で圧倒的に好きなのが、『ジョジョ・ラビット』と『スペシャルアクターズ』。面白いコメディながら、コメディにとどまらない世界へ着地する感動で、こんな映画を待っていた!という気分でした。『37セカンズ』『エイス・グレード/世界でいちばんクールな私へ』『アナと世界の終わり』『スケート・キッチン』は、青春映画好きの私はつい選んでしまうラインナップですが、その中で『37セカンズ』が群を抜いて好き。障害を持つ女性の成長物語を普遍性のある青春ロードムービーに昇華させているあたりに、『レインマン』に似た感動を覚えました。『第三夫人と髪飾り』と『ROMA/ローマ』には、圧倒的な美しさの中に漂う豊かな情感に魅了され、『アイリッシュマン』には、男たちの悲哀のつまった人生に魅了される。

どれも、いつまでも見ていたくなる映画でした。そして例年のことですが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』も大好きながら、ベスト作品を選ぶと『ハンターキラー/潜航せよ』のような想像以上の面白さに大満足した作品が残ります。

2019年に見た映画のチケットの一部

2019年に見た映画のチケットの一部

 順位付けしましたが、これは映画の良し悪しではなく、私の好みの順番。今後は、こういう好みのヤツが書いているという前提でこの連載を読んでいただければ幸いです。

みえ

 大阪在住の映画好き。好きな監督の日本未公開作見たさに日本語字幕なしの輸入DVDを見始めたのが約20年前。さらに、未公開の最新作見たさに約10年前からトロント国際映画祭に行くようになり、映画三昧の今に至る。