数字で見るオンタリオの有名コンテンツ|特集「はじめてのトロント・オンタリオ」
大好評の「数字で見る」シリーズ。今回は知っているようで実はあまり知らないトロントとオンタリオの有名コンテンツにおける注目数字を調べてみました。
オンタリオ州は、ケベック州に続きカナダで2番目に大きな州で、天然資源が豊富かつ、多種多様な産業が栄える豊かな州として知られる。その面積はなんと107万6395平方キロメートル。カナダの中で最も人口の多くおよそ1350万人、カナダの全人口の約3分の1以上の人々が暮らしている。 調査によると、オンタリオの人口は、2021年にはおよそ1400万人に到達するといわれている。
トロントのシンボルであるCNタワーは、ドバイのブルジュ・カリファや新東京タワーにその座を譲るまで、約34年以上「世界で最も高い展望台」としても有名だった。CNタワーは、世界にカナダの建築技術や工業技術を広めることを目的として、1976年に建造された。完成までに40ヶ月以上の歳月を費やし、1537人以上の人々が関わったとされる。なんとその総工費はおよそ5200万ドル!現在は、1年に200万人以上の観光客が訪れる人気スポットとなっている。
北米五大湖の一つオンタリオ湖に浮かぶ全長約5kmの自然豊かな島トロントアイランド。実はトロントアイランドは、スカボロー・ブラフスと呼ばれる、約15km続く湖畔沿いの崖から始まる砂州が、オンタリオ湖の海流により西方へと運ばれたことで出来た島として知られている。セントラル島(Central Island)、ハンランズ・ポイント(Hanlan’s Point)、ワーズ島(Ward’s Island)などの、合計15の島々で成り立っている。セントラル島は特に人気があり、小規模な遊園地があるほか、夏にはピクニックやバーベキュー等が行われている。
トロントは、移民を積極的に受け入れていることもあり、国外で生まれた人の割合が世界で2番目に多い都市だ。先住民族の言葉で「出会いの場所」を意味するトロントは、まさに人種のるつぼ。経済の中心地ながらも芸術活動も盛んで、毎年9月に開催されるトロント国際映画祭は世界的に有名だ。
カナダは、2021年開催の東京五輪に 370人の選手が参加したが、これは1984年に初めて夏季オリンピックに参加して以来、37年間で最も多い選手数とのこと。ちなみにこれまで最も多く獲得したメダルは、1984年のロサンゼルス夏季オリンピックの44個だ。
北米五大湖のエリー湖からオンタリオ湖へと流れるナイアガラ・リバー。ナイアガラの滝は、カナダとアメリカの国境線にもなっているこの川の中間地点に位置する。滝が誕生したのは、およそ1万2千年前と言われており、氷河期が終わった後に、膨大な氷が溶けたことで川ができ、ナイアガラの滝が生まれたとされる。世界三大瀑布の一つとしても有名。
1811年、オンタリオ州南部に位置するクレジット川の沿岸に、ラブルスカ種のブドウ園が誕生した。ラブルスカ種は北米大陸東部から、カナダ南部に自生し、コンコードと呼ばれる品種などがある。オンタリオ州南西部に位置するナイアガラ・オンザレイクは、カナダで最も古いブドウ園が存在する、ワイン文化の中心地として有名。
トロントに本拠地を置く全米プロプロバスケット協会(NBA)のチーム、トロント・ラプターズは1995年に設立された。NBAの事業拡大に伴い、トロントを拠点とするラプターズとバンクーバーを拠点とするグリジリーズの2チームが加わることになり、バンクーバーを拠点としていたチームはアメリカに拠点を移したため、現在カナダを拠点としているNBAのバスケットボールチームは、ラプターズのみ。2019年には、創立24年目にして初優勝を成し遂げ、NBA史上初となる、カナダを拠点とするチームのタイトル獲得となったのは記憶に新しい。
1917年にトロントを本拠地とするナショナルホッケーリーグ(NHL)所属の、プロアイスホッケーチーム「トロント・メープルリーフス」が設立された。イースタンカンファレンスに属する16チームの一つであり、スタンレーカップでは1918年以降、13回の優勝を誇りる。チームのマスコットキャラクターは、カールトンベア(Carlton the Bear)という名前の、かわいいホッキョクグマ。ユニフォームは、青を基調とし、チーム名にちなんだメープルの葉がロゴに採用されている。
トロントに本拠地を置く、MLB・アメリカンリーグ所属の球団「ブルージェイズ」は、1977年に設立された。アメリカ合衆国外で本拠地を構えるMLB唯一の球団として有名。球団名のブルージェイズは、北米に生息する鳥「アオカケス」に由来する。創立10年に満たない1985年に地区初優勝、1992年と1993年にはワールドシリーズ連続優勝に輝いた。2015年には1993年以来22年ぶりの東部地区優勝を果たし、さらにリーグ優勝決定シリーズに進出したのは記憶に新しい。これまで川崎宗則選手や青木宣親選手らが在籍した、日本人にも馴染み深い球団だ。
アルゴンキン州立公園は、1893年に設立されたカナダで最も古い州立公園として有名。1992年には、カナダ国定史跡にも指定されている。アルゴンキン州立公園は、約1200種を超える植物や、およそ3千500頭のアメリカヘラジカ、2千頭のアメリカグマなどが生息する、広大な動植物の保護地区としてその役割を果たしている。また、歴史的・考古学的に貴重な資源が豊富で、キャンプ、サイクリングが楽しめるほか、公園内に流れるおよそ1200キロメートルの川でカヌー、カヤック、釣りなどのアクティビティを楽しむことができる。