カナダでの就活!面接官から見た面接のコツ|バンクーバー在住の人気ブロガー岡本裕明 | 特集「わたしはTIFFも楽しんで就活も頑張る!」

皆さんは面接を受ける機会が増えたのではないだろうか?ワーホリ、Coopや日本でのアルバイトや就職の面接、最近増えた再就職でも面接はつきものだ。さらには会社に入れば評価測定の面接を行うところもある。かつてに比べてはるかに多くの面接を受けることが当たり前になってきた。世の中、様々な面接対策やネットの情報を見ることができるが、私が面接をし続けてきた中でそのあたりのコツを呟いてみよう。
人事担当の経験から見るいくつかのポイント
私はカナダで31年間、面接をし続けている。各事業の自社の採用は時折行うと同時に、近年は提携先企業の人事担当もやっているので、月に5〜6名の面接に立ち会っている。採用対象者の多くは皆さんと同じぐらいの20〜30代の方だ。その経験から見るポイントをいくつかご紹介しよう。
まず面接に臨む姿勢が重要だ。自分を商品だと見立てて欲しい。そして皆さんは飛び切り優秀な営業担当者でもある。
面接では自分という商品をとにかく上手に見せること、これが何より重要なのだ。上手に見せるということは面接官の印象に残るわけで採用につながる可能性は高まる。
私の入社試験の経験を話そう。最終面接に臨んだ際、役員面接だったが学生も5人の集団面接となった。人事担当者からは概ね1グループから1人採用されると聞かされていた。私の組は早稲田2人、慶応2人に私と形成は良くない。ただ、並ぶ順番が私が3番目、つまり真ん中のポジションだった。これがラッキーだった。
担当者に呼ばれ、部屋に入ると部屋の奥には役員がざっと7〜8人座っている。指定された席に着くと真正面に写真で見た会社のオーナーが座ってる。ガチンコ勝負のポジションだぞ!
一通りの面接のやり取りが終わり、司会者が「質問はありますか?」と言った瞬間、さっと右手をまっすぐ、まるでストレッチをしてこれ以上伸びないほど大きく伸ばして「お願いします!」と言い、「御社の海外戦略で〇〇の事業について大変興味があるのですが、もう少し教えて頂けますか?」と述べたところ、会社のオーナーがニコニコしながら答えてくれたことを思い出す。
結局その会社に入社し、そのオーナーの秘書となり、私の人生に大きな影響を与えることとなった忘れることのできない出会いとなる。
生きるレジュメとは

さて、レジュメについても少しコメントしておこう。
職歴があまりにも多いケースは常に疑問符が付く。「Youはなぜ、そんなに仕事を変わったのか?」と。これは忍耐力や組織との協調性の質問につながる。
我々は転職している場合、その在職期間に空白の期間があれば聞くことになる。「この間は何をしていましたか?」と。一部の人には聞かれたくない部分かもしれないが、プロはレジュメを見続けているので瞬時に見抜ける。
基本的にレジュメは自分の学歴、職歴、免許、専門性と客観的な性格を一言で書くものだ。実に無味乾燥なものだが、その一つひとつに人生の縮図が見えることもしばしばだ。逆に面接官にアピールしたければカバーレターをつけるのが一つの手だ。何故、その仕事をしたいのか、レジュメにかけない思いをごく短く、4〜5行で書いておけば読んでもらえる。
面接の実際の対応について

最近はオンライン面接が主なので着目できるポイントは変わってきているが、
オンラインの場合はほぼ顔しか映らない。その場合、オンラインにスムーズに入れるか、音声や画像でトラブらないか、事前に予備知識は持っておくべきだ。私の経験では1〜2割の人がうまく入れなくて我々を5分程度待たせることがある。これは当然マイナスだ。
次にオンラインの背景設定には気をつける。バーチャル背景は止めるべきだ。住んでいるところでなるべくシンプルな背景でぼかしを入れればよい。後ろに人が通ったりするのは避ける。この理由は昔話題になった「パワーランチ」と同じ発想で面接官の集中力と自分へのアテンションを最大限にするためだ。
面接官の質問にも単刀直入に返事をすることが大事だ。やけに自分の主張や考えを熱弁するあまり、我々が辟易とすることもある。
例えばCoopなりワーホリが終わったら日本に戻るのか、自分を高めてカナダに残りたいという気持ちを見せるかは評点が相当変わる。採用する側としては年中採用し、年中新人教育をし、そのために追加のコストをかけるのは避けたいのだ。
それは、面接をされる側の姿勢も重要だということだ。最近、面接をした直後、「ほかの給与が良いところが決まりました」といって先方から断ってくるケースが複数回あった。あるいは入社してもひと月も持たず、数回で「思っていた仕事と違った」として辞める場合も何度かあった。いくらアルバイトとはいえ、天秤にかけられたら採用する側は「日本人、ダメね!」と言われかねない。
つまり、面接を受ける方にもモラルも必要だということだ。もちろん、雇用者側にもひどいケースはあると時折耳にする。この辺りは双方で改善していくべき重要な点であろう。
では皆様の次の面接が成功裏に進むことを祈る!
了














