楓の森の歩き方 第17歩

大氷原の彼方へ
1月に入り、あたりの木々に積もる雪や湖の凍る様子などを見ていますと、本格的な冬に入ってきたなと感じます。湖が凍るとオススメしたいのが、氷上の芸術的な釣り、アイスフィッシングです。




オンタリオ州は五大湖に囲まれ、さらに約25万の湖、川、沼地や湿原で東西南北に張り巡らされた水路から成る世界有数の広大な淡水地帯です。なんと全世界の淡水の約3分の1がここオンタリオ州に集まっているんです。そして、その淡水の大部分が冬には凍結します。
昨年、わたしはOOAのスタッフにより導入された大氷原への冒険の旅を体験しました。トロントよりハイウェイを北へ1時間半ほど、世界最大級の全面凍結する湖、レイクシムコ。琵琶湖より大きな湖です。
湖のほとり、アイスフィッシングの本拠地(キャビン)に到着すると、ソリ付きのカーゴに乗り込み、スノーモービルに引っ張ってもらい、氷上の冒険へと出発です。目指すは氷上に設置されたハット(HUT)と呼ばれる釣り小屋。
ハットが幾つか立ち並ぶ氷上の集落のような場所に到着する頃には、氷原の広大さに畏敬の念を抱いていました。
息をのむような見渡す限りの氷原、360度氷の世界、わたしたちは人里はるか離れたところに来たんだと……
ハットに入ると分厚い氷をカットした釣り穴があり、調理用のストーブも2つ用意されていて、お湯を沸かすとハットの中は暖かく、快適です。
アイスフィッシング専用の短い竿を使い、小さな針の先に餌の生きた小魚を付けて、氷の穴へ落とします。はたして本当にこの分厚い氷の下に魚がいるのか??と半信半疑のまましばらく待っていると、ひとつの竿の先がピクッピクッと動いているではありませんかっ!!
ドキドキしながら巻き上げると、なんとイエローパーチが上がってきました!
白身でフライにすると美味しいお魚です。
さらに大きなアタリがあり、上げてみると30センチは超えていそうな大きなシスコ、淡水のニシンも釣れました。シスコは種の保護の目的で、禁漁中のためリリースです。
そして、釣りはじめて1時間ほど経った頃、わたしの竿にアタリがきました。なんと2本の竿に同時にアタリがきています!!!ハットの中はもの凄い興奮状態。バラさないように慎重に巻き上げると、今まで釣ったことのない大きさのイエローパーチが上がってくるではありませんかっ!!
見事に釣り上げ、ハットの床でビチビチと跳ねるイエローパーチに、一同大興奮!!!自己最大サイズのイエローパーチでした。
雪の降る静かな大氷原に、ハットから聞こえる賑やかな歓声が、こだましていたことでしょう。
トロントから車で約1時間ほどの距離に想像を絶する、まるで別の惑星へ迷い込んでしまったかのような光景が広がっています。この経験は一度そこに立ってみないとわからない種類の体験です。
氷上の芸術的な釣りと大氷原への冒険。
この冬、一緒に楽しみませんか?
ツアーの案内やアイスフィッシングの臨場感あふれる動画
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Holly Blefgen (ホリ―・ブレフゲン)
オンタリオ・アウトドアアドベンチャーズの代表。ナチュラリスト。春から秋にかけてカヌーととトレッキング、冬はテレマークスキーでネイチャーフィールド へ。30年余りに及ぶガイド経験を持ち、オンタリオ州及び日本における文化・歴史・自然にフォーカスしたツアーを通して、クライアントとその情熱を共有す ることを愉しみにしている。
写真/アートワーク/レイアウト : 尾西 知樹 翻訳: 瀬川 貴子






