楓の森の歩き方 第35歩

秋のダイナミックな気候の変化を感じるこの時期になると、「なぜ森の中で、こんなにも静寂を感じるのか?」ということをよく聞かれます。
ネイチャーガイドとしては、渡り鳥たちが暖かい土地に移動して行き、森の静寂を感じ取られるようになったら、秋から冬への入口だと感じ入ります。
夜から朝にかけて気温がぐっと下がり、楓をはじめとした落葉樹たちが葉を赤や橙、黄色へと色とりどりのお化粧をはじめる頃、、ノドアカハチドリの颯爽とした羽音と歌声が恋しくなります。彼らは大いなる本能により、暖かい気候を求めて数千キロメートルも離れた場所へと飛び立つのです。その中には3つの国を渡り暮らす種もいるほどです。
深い雪と厳しい寒さのアルゴンキンでは約130種類のうち30種ほどの鳥が留鳥として残り、厳しく長い冬を過ごします。
Gray Jay(カナダカケス)とお喋り好きなBlack-Capped Chickadee(アメリカコガラ)は冬に備えて忙しく食物を集め、木の枝の隙間や幹に隠しはじめます。



秋の森の中で最もよく出会うのは、親しみやすい小さなお友達Chipmunk(シマリス)です。シマリスの特徴は、茶色と白のストライプがはっきりとしていて、オンタリオの森の中で最もかわいらしい生き物のひとつと言えます。キャンプサイトやトレイルで静かに座っているシマリスを見つけたらそっと近付いてみましょう。通常シマリスはベリー系やナッツ類を食べています。しかし、彼らはすぐに食物を食べず、ほっぺを膨らませて噛み砕きます。そして厳しい冬を越すために作った地下のトンネル貯蔵庫や枯れ葉の中など地面のあらゆる所に貯蔵します。
シマリスに比べて、若干大きく茶色が濃いリスがRed Squirrel(アカリス)です。アカリスは松やトウヒのまつぼっくりを好み、秋の収穫アクロバットを披露しながら、実を地面に落とす音を森に響かせます。アカリスは倒れた木の下や幹の下にくず山と呼ばれる貯蔵庫を作ります。森の中で甲高い鳥のような鳴き声が、木々の合間から聞こえたら、耳を澄ませてあたりを探してみてください。
もうひとつ、森の中でガサガサと草木の擦れ合うような音やバシャバシャと水音が聞こえたら、その方向に目を凝らしてみてください。秋の繁殖期を迎えたMoose(ヘラジカ)たちがゆったりとした足取りで食事をしているかもしれません。この時期、オスの角は最盛期を迎え、立派な角を蓄えたオスのムースは、まさに森の王と称されるにふさわしい、美しくも悠然としたオーラを放っています。オスのムースを見る事はとても珍しく、公園の中を通るハイウェイを運転する時はゆっくり慎重に気を付けて周りを見ながら走りましょう。
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Holly Blefgen(ホリー・ブレフゲン)
オンタリオ・アウトドアアドベンチャーズの代表。ナチュラリスト。春から秋にかけてカヌーととトレッキング、冬はテレマークスキーでネイチャーフィールド へ。30年余りに及ぶガイド経験を持ち、オンタリオ州及び日本における文化・歴史・自然にフォーカスしたツアーを通して、クライアントとその情熱を共有す ることを愉しみにしている。









