愛と氷のワンダーランド|オンタリオ州・アウトドアの魅力。楓の森の歩き方 第56歩
2月といえば、バレンタインデーがあり、愛する人へ感謝を示すロマンティックな月ですね。しかしカナダでは『ハードウォーター』とも呼ばれる特別な時期でもあるのです。
ここオンタリオでは、終日マイナスの気温(凍結日)が何日か続くと、湖や池、川の表面が凍結し、厚く質の良い氷となり、安全にその上を歩けるようになります! このような氷結のフィールドは、厳冬期の気温や風雪により形成されますが、それに加えて湖の深さや地形などにより場所によって異なります。
凍結日が連日続けば、アイスフィッシングやスケートなどのアクティビティーが出来る青黒くしっかりとした厚みの氷の大地が出現するのです!
特にカナダの釣り人は、凍結日の日数が何日続くかと年末あたりから気が気ではありません。年末年始あたりから、連日アイスコンディション(湖の氷の張り具合)を調べて、氷の上へ立てる日を待ち焦がれています。氷の厚さの安全基準は、4インチ(10㎝)もあれば安全に氷の上を歩けます。12㎝からスノーモービルが走れますし、25㎝もあれば乗用車も走れます。そして、なんと30㎝以上でピックアップトラックや雪上車が走るんですよ!!
ひとたび安全基準にまで達した氷のフィールドが出現すると、待ちかねていた氷の王国の住人たちが我こそはと氷の上へ繰り出します。ソリに氷に穴をあける大きなドリルと釣り道具、テントなどをソリに載せて歩いて氷のフィールドへ出る人や、調理ストーブ等の暖房設備の付いたハット(HUT)と呼ばれる釣り小屋を氷の上へ設置して暖かく快適に釣りに興じる人たちまで様々。カナダの長い冬の歴史が培ってきた特殊な氷の上の文化は、驚きと楽しさが詰まった極北の人々の歴史。
冬以外の季節は水をたたえた湖の上に、良く釣れるエリアを中心に大小様々、カラフルな釣り小屋やテントが建ち並び、スノーモービルや雪上車などが行き交う光景はまるで、突如出現した氷のワンダーランド!
氷の惑星へと迷い込んだかのような光景です。見渡せば、360度の氷上の大パノラマはブレステイキングな美しさ。雪におおわれた真っ白な氷原や太陽光に輝く氷の反射光に目を奪われ、壮大なスケールの大自然を体感しましょう!!
私たちOOAでも、釣り小屋に入って暖かく快適にアイスフィッシングが楽しめるトロント発着のツアーを実施しています。日本人ガイドが同行し、道具はもちろんおいしい昼食等も用意していますので、氷の上でのスペシャルな時間を過ごしていただけます。
カナダの壮大な氷のワンダーランドへ、ご一緒しませんか?
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Holly Blefgen(ホリー・ブレフゲン)
オンタリオ・アウトドアアドベンチャーズの代表。ナチュラリスト。春から秋にかけてカヌーととトレッキング、冬はテレマークスキーでネイチャーフィールド へ。30年余りに及ぶガイド経験を持ち、オンタリオ州及び日本における文化・歴史・自然にフォーカスしたツアーを通して、クライアントとその情熱を共有す ることを愉しみにしている。
Special Thanks, Cameron T Powell 写真 / アートワーク / レイアウト:尾西知樹 翻訳:瀧川貴子