トロントから広がる夢の橋!カメラマン Perrruさん インタビュー
2014年トロントに降り立ち、現在ウィニペグへと舞台を変え、夢を追いかけ続ける女性カメラマン、Perrruさん。独学でカメラ技術を学び、日本では銀座で展示会を定期的に開催、ベルギーでインターナショナルアートフェアに参加するなど、幅広く活動を行っている彼女にお話を伺った。
写真家を志したきっかけを教えてください。
高校の時に一眼レフを購入して、街を歩いては気になる人に声をかけて撮らせてもらっていました。そのあとは美容師の道に進んだのですが、体調を壊して途中リタイアしてしまいました。美容師の仕事から離れた時、これまでの自分の生き方がいつも挫折の繰り返しで、自分自身に嫌気を感じました。その時に写真家としてやっていく事を自分自身との最後の約束にしようと覚悟を決めたのです。
これからは1本筋を通して進んでいきたい、もう挫折することはやめようと。ある意味カメラにすごく助けられました。カメラマンとして本格的に始動してから、定期的に銀座で展示会をしたり、ブライダルやヘア撮影、ライブ風景やバンドのアーティスト撮影など、とにかく何でもお声がかかれば撮影をさせて頂いていました。
『Perrru』というお名前の由来を教えてください。
社会人になったばかりの時、サロンの先輩からつけてもらったあだ名です。当時、社会人になりたてのワクワクするような初心を忘れないという気持ちを込めて、アーティストネームをPerrruと付けました。
トロントではどのような活動をされていたのでしょうか?
トロントに来てからすぐに、ポストカードと名刺を色んなお店に置いてもらいました。そこで声がかかり、ヘアメイクさんとのコラボが決まり商業ブライダルの撮影に携わりました。その後はカフェでの展示会が決まり、1ヶ月間開催させて頂きました。それからも、Toronto Fashion Week、Hair Showなどにも撮影で入り、先に繋がる良い経験ばかりでした。
写真を撮る時のインスピレーションやイメージはどうやって生まれるのでしょうか?
基本的に人を撮らせていただく事が多いのですが、仕事の場合まず、その人の雰囲気を感じて大好きな部分を探してそこにフォーカスします。特に撮影中のコミュニケーションも大切にしています。その時の空間から出せる表情、カメラを通して私だけに見せてくれる表情をいかに出せるかが勝負だと思っています。
作品作りでは、気になる人を見かけた時に、こんな感じで撮りたいなと、ふっとイメージが降りてくるのです。そのインスピレーションに何か背景があるわけではないのですが、恐らく自分のその時の気分が反映されているのだと思います。そこからテーマが決まるという感じですね。
どうしてウィニペグに行くことを決心されたのですか?
トロントに来てから丁度半年が経った頃、今後のビザについて真剣に考え始めていたのです。元々ワーキングホリデーの1年で帰るつもりなど全くなかったのですが、当時私が働いていた先でのワークビザ取得は難しいと感じていました。そんな時に、マニトバ州ならワークビザを取得しやすいとアーティスト仲間から聞き、インターネットで調べたら、MPNPのプログラムの中で永住権申請が出来ることを知り、決断してから1週間で移州しました。実際残りのビザが半年まであと二日という中で、一か八かの賭けでしたが、今は来て良かったと思っています。
ウィニペグではどのような活動をされているのでしょうか?
毎年行われる夏のイベントFringe Theatre Festivalのプロモーション用の撮影やCDのジャケット撮影、デザインなどです。ウィニペグ在住ですが、移州後もトロント、バンクーバー、日本など様々な場所で活動しています。
今後の活動を教えてください。
今後も、ヘアメイクアップアーティストさん、現地のモデルさんとコラボして、ポートフォリオ撮影をしていきます。その中でウィニペグにあるフラワーショップや雑貨屋、カフェなどとコラボを行い、自分の作品を発信したいと考えています。それによって、未だマイナーであるウィニペグという街の宣伝、そしてフリーランスである自分自身の今後の営業力、提案力の向上に繋がればと思っています。
Perrruさんの夢やゴールは何でしょうか?
まずはカナダでの永住権取得です。そして、カナダだけに限らず、ファッションフォトグラファーとして、色んな場所でショーや雑誌などの撮影が行えるようになることが一番大きなゴールです。最終的にはニューヨークでアーティストビザを取得し、そこを拠点にして動けるようになることが夢です。今は全てそのための準備期間だと考えています。
トロントにワーキングホリデーで訪れている日本人へメッセージをお願いします。
1年という短い期間の中で思う存分やりたいこと、夢、ゴールを追いかけてほしいです。真剣にやっていればその中で必ず助けてくれる人やチャンスが現れると思います。もちろんその中で今後一生付き合っていきたいと思える仲間にも。失敗を沢山経験しながら躊躇せずどんどん突き進んで色々な形でカナダに足跡を残してください。