【第65回】カナダ版VIX(VIXI)を使って投資チャンスを見つける方法|みらいのカナダ株式投資大作戦
こんにちは!みらいあせっとです! 今回は「値下がりする相場で、いつ追加投資すれば効果的か」を「VIXI(カナダ版VIX)」という指標から考えてみよう、ってお話を紹介しますね。
あなたが投資経験をお持ちなら、アメリカの「VIX」は知っていると思います。今回紹介する「VIXI」はそのカナダ市場版です。
特に、あなたが相場の状況に応じてアクティブに投資したいなら、今回の話はきっと役立つと思うよ!
ここでは最初に代表例としてアメリカのVIXを軽く紹介し、続いてカナダのVIXIについて触れていきますね。では、一緒に見ていきましょー!
そもそもVIX(Volatility Index)とは
VIX(Volatility Index)は、将来の市場の不確実性や投資家心理を数値化した指標です。「恐怖指数(Fear Index)」とも呼ばれる場合もあります。
アメリカのVIXは、同国の代表的な株価指数の1つであるS&P500の今後30日の予想変動率(インプライド・ボラティリティ)を数値化しています。
VIXを見るときは、数値の大きさに注目してください。VIXの数値が大きいほど、近い将来の株価変動も大きいと市場参加者が予想していることを意味します。
歴史的にはリーマンショックやコロナショックなど、世界的に不確実性が高まり、株価も暴落する局面でVIXは大きな値を記録してきました。
カナダ版VIX「S&P/TSX 60 VIX Index」
実はカナダ市場でもVIXが公表されています。それが「S&P/TSX 60 VIX Index(VIXI)」です。TradingViewでも「VIXI」で検索すると出てきます。
この指標は2021年から公表されており、S&P/TSX 60(カナダの大型株60社からなる指数)の今後30日の予想変動率を求めたものです。
ChatGPTが言うには、もともとVIXCという指標があり、2021年以降は算出方法を変えた「S&P/TSX 60 VIX Index」が登場したそう。
ルールはアメリカのVIXと同じ。「今後30日ぐらいの株価の値動きが荒くなりそうだ」って市場参加者が予想するほど数値が高くなります。
例えばVIXIが20の時、市場が見積もる今後30日間の値動きの幅の予想は20% × √(30/365) ≒ 5.7%程度。
つまり、今後1か月ぐらいで5~6%ぐらいの荒い値動きが発生する・・・かもしれないというのがこの指標の示すところです。
具体例として、2025年4月の世界的な下落相場(トランプ関税での下落)を見てみましょう。この時、VIXIの最大値はなんと62.39。ここから予想される値動きの幅を求めると約18%でした。
一方、トロント総合指数の株価は最高値から14%の下落。おおよそVIXIの予想と似たような値下がり幅でした。
VIXIの数値が大きいからと言って、株価も必ず大きく変動するとは限らない。けれども、数値が大きく変動した時は市場が何らかの悲観で包まれていることも多いです。
VIXIってどう投資に活用する?
ここまで見ていただけると、こんな投資アイディアがひらめくかもしれません。
「じゃあ、VIXIが最も高い瞬間で投資したら儲かるんじゃない?」
そうです、そうなんです。とはいえ、そこには「絶対うまくいくとは言えない」ポイントもあります。
先ほどのトランプ関税の例、実はVIXIが最高値を記録した瞬間は、すでにトロント総合指数が底値を付けた後でした。つまり、VIXIは相場よりも少し遅れて動く指標で、完全に相場の底を捉えることはできません。
しかし、「VIXIが一定水準を超えたら追加投資する」考え方はありかもしれません。というのも、VIXIが2021年に設定された後、30を超えたのは2025年のトランプ関税の時だけ。
つまり、平穏な相場ではVIXIはそうそう高値になりません。
すると、VIXI活用イメージはこんな感じになるかもしれません。
木陰に隠れて獲物をずっと待ち続ける。獲物の足音がし、ついに目の前に姿を現す。それを一撃で仕留める。
そのようなスナイパー的な投資をするなら、VIXIは便利な指標になる。どうです?ちょっとでも興味持てましたら嬉しいです!





