バンクーバー美術館で環境活動家らが抗議活動、作品が汚される|TORJAニュース報道局
11月12日、バンクーバー美術館(Vancouver Art Gallery)で二人の女性環境活動家らがカナダ人芸術家エミリー・カーの絵画にメープルシロップをかける事件を起こした。抗議の内容は、カナダの化石燃料使用や原油パイプラインの建設を反対するもの。最近ヨーロッパではこのような事件が多発している。
10月にはオランダで環境活動家二人がゴッホの「ひまわり」にトマトスープをかけ、その九日後には別の二人がドイツでモネの「積みわら」にマッシュポテトを投げつけている。このような活動で彼らは「絵画と滅びてしまうかもしれない人類の命、どちらが大切なのか?」と呼びかけている。今回被害を受けたエミリー・カーの「Stumps and Sky」という作品は幸い無事だという。
私が昔働いていた美術館では、展示されている絵画は全てガラスに覆われていました。当時は邪魔だとしか思わなかったのですが、このニュースを知って「ガラスに覆われて正解」と思うようになりました。このような事件は「エコテロリズム」と呼ばれているそうですが、罪のないアート作品を標的にするのは大変残念ですね。