2020年メニュー・食材のトレンド|トロントの居酒屋風雲児【第47回】|特集: 過去から振り返るカナダ2020「予想と展望」
流行るにはウラがある!第二章
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。今年2020年は東京オリンピック開催ということもあり日本は盛り上がること間違いなしですが、トロントの日本食ももっともっと盛り上がることを期待して頑張りたいと思います。
今年は新しいブランドの立ち上げも予定していますので、今まで以上に気合を入れて臨みたいと思います。本年もより一層のご支援を賜りますよう、従業員一同心よりお願い申し上げます。
2019年の日本のトレンドは「タピオカ・発酵食メニュー・スパイスカレー・チーズグルメ」
去年も色々な食のブームがありましたが、昨年末に日本の食に関する調査、研究を行っているぐるなび総研が2019年の今年の一皿としてやはり『タピオカ』を選びました。日本では『タピる』『タピ活』といった造語ができるほどで、ブームを超えて社会現象を起こしたと言われています。
私も去年の夏に日本に一時帰国した際に、横浜でトロントにもあるバブルティーショップ「Gon cha」に1時間以上の待ちの列を見て驚いたのを覚えています。
またタピオカの原材料であるキャッサバ芋はグルテンフリーであることからタピオカパール以外にも色々な形で今後取り入れらていく可能性を秘めていることも挙げていました。
タピオカ以外では味噌、醤油、麹などを使用した発酵食メニュー、複数のスパイスを使用して一般的に小麦粉を使わないスパイスカレー、日本のチーズ消費量が去年は過去最高を記録したこともあり、チーズを使った料理やデザートのチーズグルメが選ばれていました。


乳製品を使用してないお餅や煎餅といった和菓子やビーガン、グルテンフリーに注目
日本では最近、韓国や台湾などのアジアブームにより、アジア系のストリートフードやお菓子が流行っていますが、トロントでもアジア系のスイーツは相変わらず人気です。しかしデザートの多くには牛乳や生クリーム、バターといった乳製品を使用したものが多いので、乳製品を使用してないお餅や煎餅といった和菓子のお店などもオープンするかもしれませんね。
またビーガンやグルテンフリーといった今までは少数派だった分野がもう少し一般的に定着してくると私は思っています。ビーガンであれば大豆でできたフェイクミート『beyond meat』が定着してきました。
トロントでもKFC、A&W、 ティムホートンズなどでも期間限定で販売され注目されていましたが、大豆アレルギーを持った人を含む様々な消費者の嗜好に対応するため、緑豆、ヘンプシード、アボカドといった大豆以外の植物性たんぱく質を使用した商品も増えてくるのでないかと思います。
肉と植物をブレンドした商品・変わり種バター・野菜や果物から作られる粉
他方ですべての人が100%植物性の肉を求めているわけではないのも事実で、肉と植物をブレンドした商品の需要も高まってくると考えられていて、マッシュルームと牛肉をブレンドしたハンバーガーなども最近では販売されています。
またバターもマカダミアナッツを使用したり、ひよこ豆バターやスイカの種バターなどといった変わり種バターが販売され注目を浴びています。
グルテンフリーに関しては、小麦粉の代わりとなるものとして今までの米粉やアーモンド粉だけでなく、野菜や果物から作られる、カリフラワー粉やバナナ粉などが注目されていて、今年も色々な粉が出てくるのではないかと思っています。

〝映え〟だけでなく、会社の理念や環境問題への取り組み方も消費者を動かす
私自身、ビーガンでもなければグルテンを避けることもしないですが、私たちのお店にいらっしゃるお客様の中にはそういったお客様が増えているのも事実です。今までは対応できなくてお断りすることが多かったのですが、これからは少しずつでもそういったお客様にも対応できるようにと考えています。
また今年もSNSで〝映え〟する商品が人気になると思いますが、〝映え〟だけでなく、その会社の理念や環境問題への取り組み方なども消費者を動かすと思いますので、そういった点でも私たち自身、成長していける1年にしたいと思います。





小笠原 克 Ogasawara Masaru
日本ではファッションブランドGapでアルバイトからマネージャーまで7年間勤務、新規店の立ち上げや日本売り上げNo.1店舗での管理職を経験し、2005年にワーキングホリデーでバンクーバーに渡加。ファッション業界からの転身となるが、調理師免許保持や両親の飲食関係の仕事の影響などもあり、大人気居酒屋Guuでワークビザを取得し男前店で副店長を務める。その後2009年トロントでのFC立ち上げ総責任者に任命されトロントへ。寒い冬でも毎日行列のできる大繁盛店となり、トロントの日本食パイオニアとなる。2014年にはKinkaFamily Inc.の副社長に就任し、居酒屋の他、ラーメン、寿司、焼き鳥などのブランドを管理、2015年10月末GuuとのFC契約終了とともに独立・起業。現在は世界で皆に愛される飲食店を開業できるようにと奮闘中。













