コロナで停滞気味だったマーケットが急激にリバウンド中 |家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。
6月のTREB全域の総取引数は8,701件で、2019年同月の8,826件からマイナス1.4%とほぼ同レベルになりました。過去数ヶ月の取引数はCOVID-19の影響で昨年の半数程度と低迷していましたが、ここに来て急増しています。
新規リスティング数はプラス2.1%、有効リスティング数はマイナス28.8%と多少増加が見られますが、物件不足の傾向は緩和されていません。
<全物件タイプの平均価格>
全物件タイプを含む平均価格は93万869ドルで、昨年6月比でプラス11.9%の伸びを記録しました。伸び率が2桁に戻りましたね。平均売却日数は26日間とマイナス13.3%でマーケットの動きは比較的速くなっています。
経済再開と低金利などにより今年のプラス10%成長は大いにあり得る!
コロナで停滞気味だったマーケットが急激にリバウンドしている感があります。6月の全物件タイプの平均価格は歴史上最高値を記録し、停滞気味だった数ヶ月も値崩れをすることはありませんでした。これは買い手が減っていたと同時に売り手もまた減っており、需要と供給のバランスに大きな変化が無かったからだと思われます。
TREBは今年2月の時点で今年の全物件タイプ平均価格が昨年のそれからプラス10%の成長をするとの予測を出していました。COVID-19によるマーケットの停滞と予測の下方修正が言われていましたが、6月の急激なリバウンドと経済復活、低金利などの要素から今年のプラス10%の成長は十分に可能であるとの意見が多数です。
D.H. Toko Liu(劉 東滉)
オンタリオ州政府公認不動産免許保持。日本生まれカナダの高校大学を卒業。日本での営業管理・経営、及び不動産管理業を経験、移民し現在に至る。