カナダ政府は急騰する不動産価格の抑制に本腰|家を買いたい!数字で解説トロント不動産マーケット
住宅マーケット年別比較チャート
出典: TREB ※グラフはデタッチからコンドまで全てのタイプを含めたものであり、トロント市とその他GTAを含めた平均です。
全物件タイプの平均価格は129万9894ドル。
対昨年比で二桁台の伸びを記録
2022年3月のTREB全域・全物件タイプの総取引数は1万955件となり、昨年3月の1万5628件からマイナス29.9%の減少となりました。新規リスティング数はマイナス11.9%、有効リスティング数はマイナス4.1%となっています。
全物件タイプの平均価格は129万9894ドルとなり、2021年3月の109万7351ドルからプラス18.5%の上昇。また二桁台の伸びを記録しました。
平均売却日数はマイナス15.4%と動きは比較的早いものの、若干なりとも落ち着いて来た感はありますね。
【物件タイプ別の平均価格】
の順に並んでいます。
伸び率はここ最近と比べ若干抑えられているように見受けられますが、それでも市外は全物件タイプで2割以上アップとなっています。バイヤーにとっては厳しいマーケット状況が続いています。
TOKO’s EYE
カナダ政府は急騰する不動産価格の抑制に本腰を入れ始めたように見えます。カナダ居住でない外国籍バイヤーの購入を2年禁止は派手に見えますが、それは全体の5%もにも満たず、ワークビザやPR、学生ビザの保持者は適用外となるようで抜け穴があります。それよりも住宅ローンの段階的な金利上昇の影響の方が深く広いのではないかと思われます。
トロントと近郊のマーケットを実際に見ていると、リスティングに対する見学者の数は全体的に減少傾向にあると思われ、またオファー日に集まるオファー数も減っているというのが現場からの感覚です。オファー日を過ぎても売れ残る(オファーが入らなかっただけでなく売り手の期待する価格に届かなかったものも含む)物件も散見され、マーケットの動きが多少鈍くなっているのは間違いないでしょう。春から夏に向けどのように動くか注視が必要です。