カナダ発!女性が作る女性のための商品・サービス徹底紹介 #006 不妊治療編
OVA SCIENCE
不妊で悩める世界中の女性たちへ
最新技術による新たな生命の誕生を求めて
大人になったら結婚して子供を持ち、自分の家庭を作る…小さい頃からそのような将来を思い描いている人はきっと多いのだろう。しかし、現代社会において、〝不妊〟というテーマは、今や多くの夫婦にとっては切っても切れない問題となりつつある。
そんな不妊で悩んでいる世界中の女性たちの力になるべく活動しているのが、OVA SCIENCE社だ。同社はアメリカを拠点とし、世界中の不妊治療クリニックに技術提供をしている企業である。不妊治療を受ける女性たちにもっと多くの選択肢を増やすことを目的としている同社の技術は、主に〝卵子〟に焦点を当てたものとなっている。最新の技術を紹介すると、患者の卵巣から卵子のもとになる細胞を採取、その中に含まれる卵子に必要なエネルギーを作るミトコンドリアを取り出し、それを再度患者の発育不良とみなされた卵子に移植して若返らせるという手法だそうだ。
日本でメジャーと言われる、タイミング法、排卵誘発法、人工授精などからはちょっと想像がつきにくいが、2015年には実際にこの方法を使って、カナダで新しい命が誕生したとの発表があった。それまでにも、カナダではこの技術により妊娠したという例が複数あり、今や全世界から注目を浴びている最新技術なのである。
このように、卵子の健康状態を向上させ妊娠・出産に結びつけるという技術は、IVF(体外受精)の成功率を上げる可能性を秘めているとOVA SCIENCE社は語る。そもそも体外受精とは、子宮内から取り出した卵子を体外で受精させ、その受精卵を培養した後に子宮に戻す治療方法。この治療のリスクというのは、高額費用なことはもちろん、卵子を数多く採取しなければいけないためにホルモン注射(排卵誘発剤)を使用することで女性の体(主に女性器)に過度のストレスがかかることや、多胎妊娠の可能性が高まること、自然妊娠のケースよりも流産の可能性が高まるなどが挙げられる。
もし日本で体外受精をしたとするなら、最初であればその為の費用は平均50万円ほどかかるという。カナダで治療すると、なんと日本円にして100万円を超えるケースもあるそうだ(※それぞれの国の治療費は治療内容、病院などによって大きく異なる)。そして、その成功確率はおよそ20%〜40%と言われる。もし、一回目の体外受精で成功しなかったとしたら…?女性の心と体にかかるストレスはもちろん、家族にかかる負担というのは計り知れないだろう。OVA SCIENCE社はこの技術を通して、これらのリスクを一つでも多く取り除き、世界中の女性たちへ新たな不妊治療の提案をしているのだ。
こうした〝不妊〟というテーマは、やはりまだまだ避けられがちな話題であり、特に日本では、パートナーの協力を得られず悩んでいる女性も少なくない。OVA SCIENCE社はそう言った習慣こそが、人々の〝不妊〟への正しい理解・認識を遅らせている原因の一つだとも語っている。一方カナダでの認識はどうだろうか。一般的に〝不妊〟と判断されるまでには、1年ほどの一定期間を要するとも言われているが、カナダではまず病院で夫婦互いに検査を受けることもよくあるそうだ。
現在、少なくとも8人に1人の女性は不妊治療に直面していると言われ、〝不妊〟は女性だけが抱える問題ではなく、夫婦が協力しあって乗り越えていくものへとシフトしているこの時代。OVA SCIENCE社の今後の発展に心から期待したい。