マッサージ・セラピストが教える身体と健康 #15
ソチ五輪金メダリスト羽生選手専属のマッサージ・セラピストが教える身体と健康 #13
青嶋 正 RMT:カナダ公認マッサージセラピスト / 日本オリンピック委員会 日本スケート連盟の強化スタッフ
第15回 真夏の夜の怖~い話
トロントの夏も本番。暑い日が続いていますが、クーラー無しでも涼しくなる、「怖~い話」をしたいと思います。
場所は、トロント郊外の夕陽の差し込む古びた病院の一室。待合室に初老の男が1人。男は数ヶ月前より右腕に、“覚えの無い違和感”を覚えている。はじめは運動した後に“指が軽くシビれる程度”だったのが、だんだんと“腕全体に広がり”、最近はほとんど“感覚が無い”。数年前の、「あの時のタタリか」???長~~い待ち時間の後、やっと現れた俯き加減の白髪の言葉少ない医師からは、
「うーむ、MRIの検査結果は………….異常無し!」
「??????」
「異常無しってどういう事?」「腕全体の感覚無いのに?」「何もしてもらえないの?」この様に症状はあるのに、特に治療してもらえないというのは、困ってしまう状態です。かくして、次のステップはインターネットで検索開始。「シビレ」「片側」「初老」「最近ストレスも多く….」「時々頭痛が…」などのキーワードでヒットする情報はどれもこれも、背筋が凍りつくような恐ろしい説明ばかり。「まさか、自分に限って‼?」 「なんとかしなくては」とTORJAで調べてマッサージセラピストの元へ。問診、動作確認などを経て言われたことは、「な、なんと~⁉」
「大丈夫だと思いますよ!」という拍子抜けする回答。
さて、一体何が起こっていたのでしょうか?マッサージセラピストとしては、病院での診断に関してコメントする立場にはありません。すなわち、検査で異常無しの部分は基本的に、問題無しと想定して施術方針を立てます。又、完全に無視するのではなく、頭の隅に悪い方のシナリオも想定しておくのも大切な事です。
結果的にこのケースの場合、胸部のコリによる神経圧迫が起こっていたようで5回程度の施術で無事恐怖から解放されました。単なる、コリが原因で数ヶ月間、夜も眠れないほど恐怖のどん底に陥ったという真夏の夜の怖~いお話でした。
今回みなさんにお伝えしたかった事は、病院で問題視されないレベルでも日常生活に十分に支障がある症状というのがあります。医療機関で適切な診断を受けるのはもちろん大切な事ですが、症状によっては他のアプローチのほうが効率的に改善できるというケースもあり。常にセカンドオピニオンにも耳を傾ける事も必要ではないか?と言う事です。長い間良くならずに、諦めている症状、一度ご相談下さい。
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