マッサージ・セラピストが教える身体と健康 #07
ソチ五輪金メダリスト羽生選手専属のマッサージ・セラピストが教える身体と健康 #07
青嶋 正
RMT:カナダ公認マッサージセラピスト / 日本オリンピック委員会 日本スケート連盟の強化スタッフ
第7回 イナバウアー
トリノオリンピックで荒川静香選手が金メダルを獲得した際にプログラムに取り入れて有名になったイナバウアーというスケートテクニックがあります。滑りながら体を大きく後ろにそらす動作です。その後、多くのスケーターがプログラムに取り入れるようになりましたが、この技をすることにより故障する選手が多く出てきました。その後、荒川さんは一緒に練習していた知り合いによると、後ろにそらすのは、何処まででもいくという位,柔軟性があるそうです。これをそうではない人が形だけ真似ると腰椎などの一部を軸にして体を折る感じとなり背中に過度の負担をかけてしまいます。大きな動き、深い動き、力強い動きをする時は、一つでなく幾つかの関節で動きを支えると身体への負担が少なくなります。
背中の柔軟性を診断する方法
用意するもの
- 直径1cm位の色付きステッカーを10枚
- 全身の写る鏡
方法
- 体の側面に ステッカーを10cm間隔で貼る
- 鏡の前で体をそらす
- ステッカーの並びを確認する
ステッカーの作り出すラインの滑らかさで背中の柔軟性を確認できます。綺麗なアーチが出来れば合格です。ラインが一点で折れてくの字型になってしまう場合、難しい動きをする時は注意が必要です。
ニューヨーク ヤンキースのイチロー選手が、守備の間などに両膝に手をおいて背中をひねる運動をしているのを見たことがありませんか? これは、背中を支える大きな筋肉の緊張を取るのに効果的なストレッチです。
イチローエクササイズ
- 椅子に座り大きく足を開き両膝に手をおく
- 上半身を45度前方に傾ける
- 右腕で膝を押しながら上半身をひねる
- 左腕で膝を押しながら上半身をひねる
各動作はひねりの動きが止まるまで行い30秒ほど、そのポジションでガマンする。
上半身の前傾角度を変えると違った部位がストレッチできます。





