CANADA発 近鉄ツアープランナーのここだけの話 その11
その11 知られざる聖地 カナダ版野球の殿堂
トロントでOOの殿堂という言葉から想像する場所。それはやはり“ホッキー(アイスホッケー)の殿堂”でしょう。今年はNHLのトロントメープルリーフス が9年ぶりにプレーオフに進出!ボストンとのシリーズは最終第7戦までもつれ、結果は惜しくも敗退してしまいましたが、このリーフスの活躍にトロントは凄 まじい盛り上がりを見せました。それはまさに“さすがカナダ、ホッケーの聖地”と思わせる光景でしね。トロントニアンに一番人気のプロスポーツ、それが ホッキーであることは疑う事ができない事実でしょう。しかしホッキー以外にも昔からカナダ人に愛され、ここカナダ・オンタリオ州に“聖地”を有するスポー ツがあることをご存知でしょうか?それは、なんとベースボールなのです。
ご存知の通りトロントには、トロントブルージェイズというMLB球団があります。1992年、93年とワールドシーリーズを連覇したこともある古豪チームです。今年は日本人選手の加入もあり、日本におけるチームの注目度 もアップしていますよね。このチームも深~く関係している“殿堂”が実はオンタリオ州にあるんです。北米で野球の殿堂といえばニューヨーク州クーパーズタ ウンにある野球の殿堂があまりにも有名で、この“本家”殿堂へ行かれた事がある方もいらっしゃると思いますが、この“カナダ版野球の殿堂”はまったく趣き が違います!(笑)。場所はトロントから車で西へ約2時間半、セントマリー市という人口7000人あまりの田舎町。約13ヘクタールの土地に天然芝の球場 が3面、それとかわいらしい概観の博物館がセットになった“殿堂”。球場は確かに立派ですが、博物館はなんだかかわいらしい普通のお家です。ただ、このか わいらしい博物館は来年までの“仮の殿堂”との事で、2014年中にはメーン球場近くに立派な殿堂が完成予定。“カナダ野球殿堂博物館”としてさらなるグ レードアップが期待されています。現在、仮の殿堂として運営されている建物内には所狭しと数々の品が展示されていて、ブルージェイズ、エクスポス関連の品 はもちろん、カナダ人以外でもカナダ野球界に貢献した選手、監督の思い出の品々が並んでおり一見の価値がありますよ。詳しい情報は公式サイトをご覧ください。WEB:http://baseballhalloffame.ca
天気の良い夏の週末、ドライブがてらご家族で、またはお友達とお出かけになってみては如何ですか?この殿堂でカナダの野球発展の歴史に触れることで、より地元チームブルージェイズを身近に感じらるようになるのではないでしょうか。
(近鉄インターナショナル 石原 和彦)