テキーラ!ラム!カリブ海スピリッツとカクテルの魅力とBAR紹介|寒いトロントをいざ脱出!カリブ海特集
テキーラやラム酒はカリブ海を代表する世界4大スピリッツと呼ばれる蒸留酒。お酒好きの人ならショットやカクテルでその味を楽しんだこともあるはずですが、その魅力をどこまで知っていますか?
今回はトロントでテキーラやラムなどのお酒を取り扱っているバーを巡りながら、バーテンダーのアリアナ・ガブリエラさんに解説してもらいました!
テキーラ
メキシコを代表するお酒といえばテキーラ。テキーラと認定されるためには、ハリスコ州を含め5つの州で生産された特定のアガベ品種を使い、認定蒸溜所で蒸留される必要がある。
熟成度合いによってランク付け
実は、熟成前のテキーラは全て透明。ウィスキーと同じように、木樽で熟成させることにより樽の木の成分がお酒に溶け出し色付く。もちろん、色だけでなく香りや味にも大きく影響してくる。熟成期間の長さにより「ブランコ(Blanco)」「レポサド(Reposado)」「アニェホ(Anejo)」とランク付けがされている。
テキーラベースのカクテルに使用される。熟成度が低いことから手軽な価格で味わうことができる。
テキーラが持つ味わいを楽しむために丸みを帯びたグラスで味わう。アルコール度数40%ということもあり、香りはかなりしっかりしていたが甘みもあり、なにより喉を通る温かさは心地よい。
休ませたという意味を持つ「レポサド」。短期間ながらも樽熟成させることで、甘い香味が加わり「ブランコ」よりも落ち着いた味わいになっている。
価格は、熟成度があることからブランコよりも1〜2割高い設定。甘み、辛味、苦味のバランスが良く穏やかな香りを楽しむことができる。ゴールドという品種とは全く異なる。
ゴールドに色付いたテキーラで、長期間熟成されることでアガベ本来の風味よりも、木樽の甘い風味が強く感じられる。
また、600ml以下の樽を使用しなければならない規定があり、安価な製造ができないことからプレミアムテキーラと呼ばれる。高級品として扱われ、1万円を超えるものも多く存在する。
数あるお酒の中でテキーラを好む理由は何ですか?
私にとっては一番身近なお酒でフレーバーが気に入ってます。そして悪酔いせず楽しい気分になれるところが良いですよね。ラム酒は、基本的にリラックス効果が強いので、疲れたときなどにもおすすめです。
一番オススメの飲み方はなんですか?
ロックですね。100%のテキーラは、香りが豊かで甘みもあるので、ショットグラスではなくテイスティンググラスで飲むとお酒そのものの奥深さを堪能できます。
取材協力
「La Carnita」
106 John St
トロントに4店舗を構えるメキシコ料理店。熟成度の異なる3種のテキーラを全て楽しむことができる。一杯250ドルの希少な品種も取り扱っている。
ラム酒
「パイレーツオブカリビアン」にも登場するカリブ諸島を代表するスピリッツ。皆さんはラム酒がサトウキビでできていることをご存知だろうか。廃糖蜜或いは絞り汁から作られるラム酒は甘みが強いのが特徴。色や飲んだ時の味の重さで種類を分けることができる。
味・香りが弱くカクテル向き。口当たり軽め。
バランスの取れた味。口当たりしっとり。
濃い味わいでストレート向き。重い口当たり。
上記3種類とは異なり、ハーブやスパイスを入れ味付けをしたもの。刺激の強いタイプが好きな方にオススメ。
トロントおすすめカクテルバー
「The Shameful Tiki Room」
ラム酒ベースのカクテルを豊富に取り扱うバー。店内に入ると思わず写真を撮りたくなるような光景が一面に広がる。ライブパフォーマンスも行なっているので音楽も楽しみたい人にはうってつけ。
Volcano Bowl
Mezcalというラム酒をベースにしたカクテル。火山をイメージした大きな容器に入っており4人以上でのシェアがお勧め。お店特製の6種のスパイスを合わせており、他では味わえない少し刺激のあるメニューだ。
Daiquiri
日本でも有名なダイキリ。カリブ海カクテルの代表。「Havana Club」という代表的なラム酒を使用し、新鮮なライムとお店特製のシロップをミックスしている。さっぱりとした味わいで飲みやすいのが特徴。
「Rhum Corner」
トロントの有名レストラン「The Black Hoof」のオーナーがオープンしたラム酒をメインに扱っているバー。ガラス張りの外観、店内はバーカウンターと奥にテーブル席があり広々とした空間で壁一面にずらりとお酒が並ぶ。
見た目が何とも可愛らしいお酒。フローズンタイプでココナッツの甘みがありながらも、ラム酒本来の味わいが感じられる一品。口の中でゆっくりと溶けていく感覚がまた楽しい。
ラムの香りもしっかりと感じられる定番カクテル。