カナダで新型コロナ小型検査機器が開発、1時間以内で陽性か判明可能 保健省が使用と販売を認可
カナダ・オタワに拠点を置く生物化学系企業「Spartan Bioscience」が新型コロナウイルス用の小型検査機器を開発、先週末にカナダの保健省がそのデバイスの使用と販売を認可
「Spartan Bioscience」が開発したこの検査機器は、鼻や喉の粘膜を綿棒で採取し、その先端を専用容器に入れその容器をDNA分析携帯装置に入れるだけで検査ができるため医療従事者以外でも使用が可能である。さらにその結果は1時間以内で判明するということも特徴の一つだ。
アルバータ州では950万ドルが投資され250機の検査機器と10万の検査キット一式が購入され、一方オンタリオ州では90万の検査キット一式が購入された。
毎月150万件の検査結果を出すことが可能
現在国内の多くの検査形式は、検査用綿棒を都市の研究所に送り結果を待つため検査結果に遅れが生じるなどといった問題がある。この新しい小型検査機器は小さい町や病院、さらには先住民のコミュニティーといった遠隔地域での使用が予定されており、その取り扱いは主に医療従事者が行うという。
Spartan社によると毎月150万件の検査結果を出すことが可能になると見込んでいる。国内の需要を満たせれば他国に視野を広げてその需要に応えたいとし、機器の製造を増やすためにサプライチェーン構築のさらなる準備を始めている。
また、国からの認可がおりたもののアルバータ州は機器が広く使用される前にその正確さをさらに立証する予定だ。さらにオンタリオ州の研究所所長をはじめ多くの科学者、医者がその正確性のさらなる立証を求めており、その大切さ・必要性を述べている。
一方でアメリカや韓国など各国でも即効検査機器が開発されており、特に韓国では先月各地でその使用を通して感染カーブを抑えることに成功していることが報告されている。しかしそれでも検査内容を研究所に送ることが必要とされているため、Spartan社はその場で結果が判明する同社の検査機器は多くのケースで利便的に働くだろうとと述べた。また、上手くいけば空港や国境などにも設置が可能であるという。