第84回 関ヶ原に立って思う、現代を生きる「武将」たちへ|トロントの多様性をクリエイティブに楽しむ

仕事で初めて関ヶ原を訪れました。歴史の教科書でもおなじみ、徳川家康が天下を取った「関ヶ原の戦い」の舞台です。自分がこの原稿を書いているのは、まさに家康が本陣を構えたとされる桃配山。標高わずか10mとはいえ、関ヶ原の平野を一望できる場所で、ここから当時の戦いを家康も見ていたのかと思うと感慨深いものがあります。
各武将がそれぞれの山に陣を敷き、戦況を見守ったというこの地で、自分も現代の「戦い」について考えていました。もし自分が戦国時代に生きていたら、どの武将タイプだっただろう?どんな戦略を描き、敵にどう立ち向かっただろう?そんな想像を巡らせる時間は、現代の仕事にも不思議と重なってきます。
自分は決してスピリチュアルなタイプではありませんが、徳川側の山に立って戦場を見下ろしたとき、妙に気が整っているように感じました。「勝ち癖」というものの大切さを、身体で理解できた気がします。勝つためには、俯瞰して戦略を立てる力が必要。人生もまた、戦場です。
偶然にもその日は参議院選挙の投票日。政治家が「現代の関ヶ原」と例える理由が、年を重ねた今なら少しわかる気がしました。勝ち負けにこだわるだけでなく、どこに旗を立て、誰とどう連携し、どう未来を描くか。人生というフィールドでの戦い方は、いつだって自分で選べるのだと思います。
ライバルがいる人生は楽しい。自分も日々、仮想敵を思い浮かべながら仕事に向き合うようにしています。目の前のタスクに没頭するだけでなく、視点を引いて、地図全体を見渡す──戦国武将たちが立っていたこの山の上で、そんな感覚を思い出すことができました。
ちなみに今の関ヶ原は「刀剣乱舞」のスタンプラリーなども開催され、観光地としても盛り上がっています。エンタメの力、恐るべし。














